ymnk-hsp-user
- 2023/12/05
- 2023/12/04
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最近のリトルワールド
正面玄関は何年たっても変わらないなあ。
紅葉とクリスマスツリーのコラボ。なかなか見ごたえあるねー。
- 2023/12/03
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松尾芭蕉と不易流行
貞享元年(1684年)8月、芭蕉は「野ざらし紀行」の旅に出る。東海道を西へ向かい、伊賀・大和・吉野・山城・美濃・尾張・甲斐を廻った。再び伊賀に入って越年し、貞享2年(1685年)4月に木曽・甲斐を経て江戸に戻った。
野ざらしを 心に風の しむ身哉
貞享3年(1686年)春、以下の有名な句を詠んだ。
古池や 蛙飛びこむ 水の音
貞享4年(1687年)2月、伊勢神宮を参拝。8月から芭蕉は弟子の曾良と宗波を伴い、「鹿島詣」に行った。10月25日から、伊勢へ向かう「笈の小文」の旅に出発。東海道を下り、鳴海・熱田・伊良湖崎・名古屋などを経て、同年末に伊賀上野に入った。
元禄2年(1689年)3月27日、弟子の曾良を伴い、「おくのほそ道」の旅に出た。下野・陸奥・出羽・越後・加賀・越前など、未知の国々を巡る旅で多くの名句が詠まれた。
夏草や 兵どもが 夢の跡
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
五月雨を あつめて早し 最上川
荒海や 佐渡によこたふ 天河この旅で、各地に多くの門人を得た。金沢で門人となった者達は、のちに加賀蕉門発展の基礎となったという。また、変わらない本質と流れ行く変化の両面を実感する「不易流行」に繋がる思考の基礎を確立した。
- 2023/12/02
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あり得ない夢を見た。
小生は狭いアパート暮らしをしている。
広くない故、妹がやってきてもトイレで寝るしかない。そんな汚くて安い木造のアパートにお客が来た。
なんと、松田聖子が玄関にいる。青いドレスを着て。家に入り込んで、かわいい声で運転手の悪口を言ってきた。
小生、相槌を打つのが精一杯。それにしても可愛い。小生の深層心理はいかに。
狭いアパートは東京暮らしを思い出す。
夫婦と長男で3人暮らしをしていた世田谷区桜新町。サザエさんの町。何となく分かってきた。
身分が低くてもいいことがあるから、諦めるなってことを。 - 2023/12/01
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2023/12/1 ブログ
神様のカルテ0(著者:夏川草介)を読んで
<第一印象>
医師作家の文学的センスに脱帽。臨場感抜群。
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主な登場人物(注:全巻の全体像を考慮した)栗原一止(くりはらいちと)
主人公。信濃大学医学部6年生(~研修医)。学生寮「有明寮」に住む。読書を好み、特に夏目漱石を敬愛し、普段から口調がいささか古風。進藤辰也(しんどうたつや)
栗原の同級生。地元出身(蕎麦屋)。頭脳明晰・成績優秀。後輩の如月(後述)と恋人関係。砂山次郎(すなやまじろう)
栗原の同級生。北海道出身(酪農家)。優しい性格。ムードメーカー的存在。成績はイマイチ。追試の常連。如月千夏(きさらぎちなつ)
栗原の後輩。テニス部に所属。明朗かつ真面目な性格。進藤とは恋人関係(~婚約?)。片島榛名(かたしまはるな)
山岳写真家。栗原の卒業後の住まい御嶽荘(シェアハウス)の住人。あだ名「専務」。幼い頃に両親を亡くした。性格は絶品。御嶽荘の住人
あだ名「学士殿」:男性、(偽りの)大学院生
あだ名「男爵」:男性、(自称)画家
あだ名「専務」:女性、(孤高の)山岳写真家病院職員
大狸先生(あだ名)
内科部長、一止の指導医、狸腹が特徴的。
古狐先生(あだ名)
内科副部長、真面目な性格、不健康そう。大狸先生の同志。
院長先生
サンタクロース髭が特徴的。
事務長
病院の金庫番。豪腕ゆえにあだ名「大蔵省」。
姉さん女房(すでに他界)だったという。
ナース
救急ナース外村、病棟ナース東西
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その1 卒業試験・国家試験
夾竹桃(キョウチクトウ)が咲く、残暑厳しい8月。医師を志す医学部6年生にとって、この時期は国家試験の勉強中。非常に多忙で、立ちはだかる卒業試験の対策にも追われていた。まさに試練の時期でもある。社会人から医師を目指したシゲさんが、過剰飲酒による頭部打撲で意識混濁となり、救急搬送されるという事件が起きた。シゲさんはすでに留年が確定していたが、公言していなかった。一緒に学んできた仲間の脱落に落胆する余裕はなく、翌年にはそれぞれが別々の進路を歩むことに現実味を帯びてきた。
<感想>
同様の経験を有する小生。あの頃、卒業試験および国家試験の対策委員を各5人ずつ揃えて、万全の対策を断行した。結果、全員(96名)卒業および国家試験不合格2名(合格率98%)の実績であった。(なお、社会人から医師を目指した同級生も1名みえたが、3年次に大阪大学へ編入していった。)新研修医制度でなかったものの、卒後は全国に散らばっていった。
さて、夾竹桃(キョウチクトウ)の花言葉に「危険な愛」や「用心」がある。毒があるからという。用心すべき危険な時期と思われる。「国家試験に受からなかったら・・・、ただの人」と言われないためにも。 - 2023/11/30
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悪玉アミノ酸「ホモシステイン」
ホモシステインは、必須アミノ酸「メチオニン」を代謝する過程で生成されるアミノ酸の一種。
悪玉アミノ酸とも呼ばれる。
メチオニン代謝には、ビタミンB6やビタミンB12、葉酸などが不可欠。
これらの栄養素が欠乏すると、細胞内にホモシステインが過剰に蓄積してしまう。
結果的に、動脈硬化進展になっていく。
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かつて、以下のような演題を内科学会総会(東京、2013年4月)で発表した。
臨床現場における総ホモシステインの測定意義
【目的】患者は臨床検査値の上下に敏感である.総ホモシステイン(THS)は酸化ストレスマーカーとされているが,その臨床現場における意義は明らかでない.
【方法】THSを測定した症例(測定期間は平成22年1月~平成23年12月の2年間)のうち,2回以上測定した生活習慣病関連疾患の患者37例を解析対象とした.初回測定値と最終測定値を比較し,低下したものを有効と判定し,その有効例における疾患および治療内容を後方視的に検討した.
【結果】有効例は37例中29例(男性19例,女性10例)であった.平均年齢62.1歳,平均初回測定値18.9,平均最終測定値14.9,平均観察期間15.6ヶ月であった.有効例の特徴として,糖尿病,高血圧や脂質異常症などを複数合併した症例が多く,それに対応した治療(薬物療法)が十分なされていた.なお,THSを測定した高血圧患者25例のうち,降圧剤オルメサルタン(単独および併用)で治療された10例はすべて有効であった.
【総括】ビタミン補充によるTHS低下の有効性(血管イベント抑制)は検証されていない.今回の検討において,糖尿病,高血圧および脂質異常症の治療効果判定に比較的活用できる可能性が示唆された.今後,各疾患のマーカー(血糖やHbA 1c,血圧,LDLコレステロール)と比較して,THSがどれだけ鋭敏であるかを検証する必要がある.
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発表後すぐに、東京スカイツリーに急いだ記憶が懐かしい。
- 2023/11/29
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2023/11/29 ブログ
偶発腫瘍
画像検査で偶然に発見される腫瘍(良性悪性を問わず)を偶発腫瘍(incidentaloma)という。
その有病率および転帰がある論文で報告されている。
その結果、発見された部位にばらつきがあった。例えば、胸部CTにおいて、3分の1以上に認められたとのことだ。また、その悪性率は、脳、耳下腺および副腎で5%未満だったのに対し、腎、甲状腺や卵巣で約25%、さらに、乳房で42%と最高であったという。
(論文:O’Sullivan JW et al. Prevalence and outcomes of incidental imaging findings: umbrella review. BMJ. 2018 Jun 18;361)臨床現場において、例えば、肝臓の検査ために腹部CTを撮ったら、腎臓に腫瘍が偶然見つかったということだ。ラッキーというしかない。
小生の最近の経験を次に示す。
肺の検査目的に胸部CT検査をしたら、左乳房に腫瘍が見つかった。
早速、乳腺外科に紹介した。
発見された腫瘍は良性であった。ところが、右乳房に早期がんが発見されるという珍事が起きた。
巡り巡って・・・、塞翁が馬。小生のこころの空に虹がかかっていた。
- 2023/11/28
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素朴な疑問
日本の司法における部分社会論に、「団体内部の規律問題については司法審査が及ばない」とする法理がある。「部分社会の法理」とも言われる。
司法審査がどこまで可能であるかという判例をみると、「部分社会の内部の紛争は司法審査が及ばず、外部にまで影響を受けるものは審査の対象になる」と解釈できる。しかし、内部紛争の審査ができないとまでは言えず、部分社会の性質によって個別に判断を要するとされる。
例えば、学生・生徒の校則違反や従業員の就業規則違反に対しての制裁は、学内制裁(退学など)や社内制裁(懲戒解雇など)の根拠になるが、賠償請求などの司法審査の対象とはならない。
少し難しいが・・・
団体の内部事項に関する行為について、例えば、地方議会や大学などの内部紛争に関して、法律上の係争であれば司法審査に服するという原則の例外を認めている。純粋に内部事項の場合、事柄の性質上、それぞれの団体自治を尊重して司法審査を控える場合がある。
ここでは、部分社会論という考え方が採用されている。これは、大学であれば大学内での法規範、協会であれば協会内での法規範、というように多様なコミュニティの中に各々ある自律的な法規範の存在を認め、法秩序の多元性を認める考え方である。
このような考え方のもとでは各コミュニティー内での自律な法規範による組織と運営が尊重される。そこで、国立大学の単位認定が争われた富山大学事件(最判昭和52.3.15)で、最高裁は次のような判決を下している。
大学は「一般市民社会とは異なる特殊な部分社会を形成している」として、「単位授与行為は、他にそれが一般市民法秩序と直接の関係を有するものであることを肯認するに足りる特段の事情がない限り、純然たる大学内部の問題として大学の自主的・自律的な判断に委ねられるべき」とした。また、同時に学生が専攻科修了の要件を充足したにもかかわらず、大学がその認定をしないときは司法審査の対象になるとしている。
そこで・・・
部分社会の法理は、「自分たちの領域(職場)では、自分たちのルールでやりなさい」ってこと???
国(司法)は介入しませんよってこと???
そこである疑問が発生した。当てはまるかどうか分からないが・・・。ただし、資格取得者には、特段の問題がないものとする。
1.「国家資格①(普通自動車免許)を使ってはいけない」という職場の規定は、是(正)か?非(誤)か?
2.「国家資格②(解剖資格)を使ってはいけない」と病院の規定は、是(正)か?非(誤)か?
ちなみに、
1.はあり得ないと思うので、非と考える。
2.は自験例であり、是だった。
- 2023/11/27
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思い出した短い夢
かなり前のこと。横浜から四日市に帰ってきた頃だったか・・・。
高校時代の彼女。確か、思いっ切りフラれた記憶がある。失恋・・・。
その後、心の傷は癒え、大学生活を満喫したので、全く意識していなかったのだが・・・。
三重県に帰ってきて、心境に変化があったのだろうか・・・?
夢はこうだ。ナレーションチックだった。幻聴か?
今、彼女がそちらに近鉄電車で向かっています。
近鉄富田駅で降りてそちら行きますと。
縒り(より)を戻して、結婚しようと言っています。
そんなはずは絶対ないだろう。胸苦しさのなか、目覚めた記憶がある。
小生の深層心理はいかに?
三重県を離れるきっかけになった失恋とは言い切れない・・・。
志望校を変更して強引に受験し、運良く合格しただけ・・・。
成功して帰郷したわけでない。凱旋でない。むしろ、敗走して逃げ帰ってきた。
そんな立場で、かつて破恋した相手を迎え入れる心の余裕はあるはずもなく・・・。
夢にもミスがあるのだろうか?夢に破れたという珍事か?
- 2023/11/26
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映画『ワンダー 君は太陽』(2017)
(小生、アマゾンプライムで視聴済)
ヘルメットをかぶって暮らしている主人公は、オーガスト・プルマン(オギー)という10歳の少年。顔の頬骨や顎の骨が未発達のまま生まれてしまう「トリーチャーコリンズ症候群」という先天性疾患。目が垂れ下がるために顔が変形し、見た目に悩み苦しむ少年の姿が描かれている。
幼少時から母(イザベル)と自宅で勉強を続けてきたオギー。
小学5年生になって初めて学校へ通うことになる。同級生3人から学校案内され、実際に学校へ通うことになった。しかし、オギーの外見が人と違うため、クラスメイトから差別や偏見、いじめを受けるようになる。オギーはだんだん塞ぎ込むようになっていく。しかし、周囲の理解が少しずつ実っていく。
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充実した1年はかけがえのない人生経験となり、修了式のオギーの表彰でクライマックスに。
壇上にあがってメダルを授与され、生徒や先生、友達、家族から盛大に祝福された。
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「人をいたわれ みんなも闘ってる 相手を知りたかったら やることは1つ よく見ること」
この言葉は身に染みた。見た目だけで判断するな。中身を見よと。
奥山に
もみぢ踏み分け
鳴く鹿の
声聞く時ぞ
秋はかなしき
猿丸大夫(さるまるだゆう)が、今から1100年以上も昔に水沢もみじ谷で詠んだと言われている。ちなみに、猿丸大夫は伝説の歌人で、三十六歌仙の一人。諸説あるが、実際には不明。古今集では、「詠み人知らず」として紹介されている。
百人一首に詠まれている紅葉の名所「水沢もみじ谷」。水沢といえば、何といっても茶葉の生産が盛んな場所ですよね。鈴鹿山脈の宮妻峡手前にあり、そこから眺める景色はえもいわれぬ美しさです。
「人里離れた奥山で、散り敷かれた紅葉を踏み分けながら、雄鹿が雌鹿を恋しいと鳴く声を聞くときこそ、ますます秋は悲しいものに感じる」・・・なんて内容なんだろうかなあ。