医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

齋藤先生のブログ

2025/07/18
楽しい思い出がよみがえった。ちょっと切ないけど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 独身時代、彼女――今の妻とともに、北陸の名湯・宇奈月温泉を訪れた。黒部の仕事を終えた足で向かったその地は、山あいに湯けむりが立ち上る静謐な温泉郷。トロッコ電車に揺られ、峡谷を縫うように走る車窓からは、深い緑と清流が目に飛び込んできた。2泊3日、温泉の湯に身を沈め、日常の喧騒を忘れるひととき――のはずだったが、頭の片隅には仕事のことがちらつき、心から羽を伸ばすには至らなかった。

 帰路につくや否や、敦賀での仕事が待っていた。旅の余韻に浸る間もなく、現実へと引き戻される。それでも、束の間の逃避行は、心に小さな灯をともしてくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 同じく独身時代に彼女――今の妻とともに、スペイン村へと足を伸ばした。異国情緒あふれる街並み、陽気な音楽に包まれた2泊3日の旅。ここでも「ゆっくりできた」と言い聞かせながらも、仕事の影が背後にピタリとついてくる。完全な解放には程遠い。それでも、彼女と過ごす時間が、忙しない日々の中で確かな彩りとなった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 仕事に追われながらも、旅を重ねたあの頃。心から満喫できたとは言い難いが、今思えば、その不完全さこそが人生の旅路に深みを与えてくれているのかもしれない。

2025/07/17
「健診」と「検診」の違い

 どちらも「けんしん」と読む。意味は異なる。

「健診」は「健康診断」のことで、「身体の状態が健康かどうかを調べる」ことを意味する。代表例として、「一般健康診断」や「特定健康診査(「メタボ健診」)」などが挙げられる。

 一方、「検診」は「ある特定の病気があるかどうかを調べる」ことを意味する。その例として、がんの早期発見を目的とした「がん検診」などが当てはまる。

 現場医師として、きちんと使い分けないといけない。

2025/07/16
ああ医局・・・こんなことまだあるのか?まだまだあるだろうよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

医局の人事権「裏切ったら県内で働けると思うなよ」

 2025年5月、熊本大学は特定の医師に診療をさせないよう外部の病院に要請するなどのパワーハラスメント行為があったとして、50代の教授2人を戒告の懲戒処分としました。被害を受けた男性医師や関係者がその実態を語りました。

 教授とみられる人物の音声「とりあえず◆◆(男性医師)はうちをクビにしていますので、きのうそういう(医局を辞める)話をしに来たので、バカモンと言って一旦こっちから絶交を突きつけていますから」(これは2023年12月、熊本大学・大学院の生命科学研究部に所属する50代の教授が、熊本市内の民間病院に電話をかけた時のものとされる音声)

 教授とみられる人物は、病院に対し、自分の元を離れて病院に就職しようとしていた男性医師を雇わないよう求めています。その音声「熊本の★★(診療科)で僕の目の黒いうちにそういうことはありえないということを本人が理解できればいいので」

 当時、大学院生だった男性医師は、病院から電話の内容を知らされたことをきっかけに適応障害を発症し、大学院を退学しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 もう少しで博士号。現在の価値はいかほどかわからないが、取得すれば名刺に書くことができる。しかし、現場では何も役に立たない。博士号はひとりで研究していくことができるということだけ。博士号と実務(医療の質)は相関しにくいだろう。

 問題は何か?人事権?自己研磨?それとも・・・欲望?

 たぶん、「あそこの病院に行ったら、(高給などの待遇がいいとかでなく)いい勉強ができて自己研磨できる」と思っても自分の意志で行けない現実がある。

 教授が「医局員というコマを自由自在に操れる」という特権を持っていることだろう。ここに平等はない。だから、裏舞台が存在する。皆、おいしいものを望む。

 小生も経験があるのでよくわかる。そして自覚している。

 「裏切ったらこの縄張りで働けると思うなよ」

  「裏切ったら働くところなくなるよ」

   奴隷医に あると思うな 選択肢

2025/07/15
横浜の青空

 平凡な毎日なら、青空をゆっくり眺めることもできよう。

 慌ただしい毎日なら、青空にさえ気づかない。

 青空に感謝。

2025/07/14
三重県亀山市にある大安(食堂)

 この唐揚げ定食・・・満腹中枢を刺激しすぎた

 これぞ・・・唐揚げマウンテン

https://www.youtube.com/watch?v=b68WqLzCHvc

2025/07/13
備蓄米を食べた。

備蓄米を食べた。

ファミリーマートで、1㎏袋388円だった。安い。
たぶん、一般的感想と同じで、「ぱさぱさでふっくら感が少ない」と感じた。

長期保存により水分が抜けて乾燥しやすくなるためなのは何となく分かる。

味は変わらないなあ。
パエリアやピラフに向いているようだ。
早速、パエリアを作ってみようと思う。

2025/07/12
失言

心情を逆なで

嫌なニュース・・・・自民党の鶴保庸介参院予算委員長は8日、和歌山市で開かれた参院選和歌山選挙区の自民候補者の個人演説会で、「運のいいことに能登で地震があった」と発言した。能登半島地震の被災者の心情を逆なでするような発言として批判を招く可能性がある。鶴保氏は2024年1月の能登半島地震後、被災した石川県輪島市の住民が避難先の金沢市で生活し、被災地と行き来する例などを挙げた中で発言した。自身が推進する都市と地方の「2地域居住」を巡る議論が、地震をきっかけに進展したことを説明しようとしたとみられる。鶴保氏は8日夜、読売新聞の取材に「震災を運がいいなどと思うはずもない。言葉足らずだった。撤回の上、陳謝する」と語った。
・・・

選挙前にこのような発言は明らかに逆風。どうして?人工知能に聞いてみよう!

人工知能(AI)の回答は以下の通り。案外、奥が深いのですね。

 人間の心理にはさまざまな側面があり、「心情を逆なでする発言(失言)」が起こる背景にはいくつかの心理的要因が存在します。

  1. ストレスや緊張による自己制御の低下
    人はストレスや緊張、不安を感じているとき、脳の前頭前皮質(理性的判断や自己抑制を司る部分)の働きが一時的に低下します。その結果、普段なら抑えられるはずの言葉が無意識に口をついて出てしまい、相手の心情を逆なですることがあります。
  2. 感情のコントロール不足
    怒りや悲しみなど強い感情が高まると、冷静な判断ができなくなり、感情に任せた発言をしてしまうことがあります。これが失言や相手の心情を傷つける発言につながります。
  3. 期待違反理論
    人は「こうあるべき」という無意識の期待を持っており、それを裏切られると不快感や怒りを感じます。例えば、敬意を持つべき場面で横柄な態度をとられる、謝るべき場面で言い訳をされるなど、期待に反する言動が「感情を逆なでする」と感じさせます。
  4. 自己中心性や自己愛
    自分の都合や価値観を優先し、他人の状況や感情を考えない人は、無意識に相手の感情を逆なでする発言をしやすい傾向があります。また、自己愛が強い人は自分が正しいという思いから、他者の意見を否定したり、相手の立場を考えずに発言してしまうことがあります。
  5. 防衛機制としての「反動形成」
    心理学では「反動形成#」と呼ばれる防衛機制があり、本来の感情とは逆の行動や表現をすることでストレスに対処しようとします。例えば、本当は嫌いな人に対して逆に親切に振る舞うなどです。これが長期化・無意識化すると、本心と違う言動が増え、誤解や関係悪化の原因になることもあります。

#反動形成(はんどうけいせい)とは、心理学における防衛機制の一つで、「自分が本当は感じている受け入れがたい感情や欲求」とは正反対の行動や態度を無意識にとってしまう現象です。たとえば、「本当は嫌いな人に対して、逆に過剰に親切にする」や「好きな人に素っ気なく振る舞う」といった行動が代表例です。これは、自分の本心を認めたくなかったり、社会的にその感情を表に出すのが不都合だと感じたりしたときに、無意識に発動する心の働きです。

まとめ
 失言や心情を逆なでする発言は、主にストレスや感情のコントロール不足、自己中心的な思考、無意識の防衛機制、そして相手への配慮不足など、複数の心理的要因が複雑に絡み合って起こります。多くの場合、本人に悪意がなくても、状況や心理状態によっては誰にでも起こりうる現象です。

2025/07/11
ああ横浜。

もう行くことはないのであろうか?

2年後には行きたい気持ちがある。

ついでに、戸塚周辺も見物してみたいところだ。

かなり変わっただろう。桜もついでに眺められるといいが。

2025/07/10
「学歴の過小申告」──上司による風評は許されるか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「学歴詐称」は虚栄心の表れであり、決して許されるものではありません。
渦中の伊東市長の田久保氏は、辞職し再び立候補と。
まあ、妥当でしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 では逆に、上司が部下の学歴を実際より低く吹聴する行為はどうでしょうか?

 これは、いわゆる「学歴詐称」とは異なります。学歴詐称とは、本人が自らの学歴を実際より高く偽って申告する行為を指し、場合によっては懲戒解雇などの重大な処分につながることもあります。

 一方で、たとえば部下が「国立大学卒」であるにもかかわらず、上司が「私立大学卒」と周囲に伝える行為は、事実を過小に伝える「虚偽の風評流布」となり得ます。

これは以下のような法的・職場上の問題を含んでいます。

■ 名誉毀損・信用毀損の可能性

 本人の同意なく、事実と異なる学歴を周囲に伝える行為は、社会的評価を低下させる可能性があり、名誉毀損(民法709条、不法行為)や信用毀損(刑法233条)に該当する場合があります。

■ パワーハラスメントの一種となる可能性

 上司が部下の評価を下げる意図をもって虚偽の情報を流布した場合、職場におけるパワーハラスメント(厚労省の定義による「精神的な攻撃」)と見なされる可能性があります。

■ 就業規則・労働契約違反

 多くの企業は、従業員の名誉やプライバシーを保護する義務を就業規則等に明記しています。虚偽の情報を吹聴することは、その規則違反とされ、懲戒処分の対象となる場合もあります。

■ 法的責任の発生

 虚偽の情報によって実際に評価・昇進・信頼関係に損害が生じた場合、損害賠償請求(民法709条)や名誉毀損訴訟の対象となることもあります。

■ まとめ

 上司が部下の学歴を実際より低く吹聴する行為は、本人の名誉や評価を不当に損なう重大な問題行為であり、ハラスメント・名誉毀損・就業規則違反など、さまざまな法的・倫理的問題をはらみます。被害を受けた場合には、会社の人事部門やコンプライアンス部門に相談することが推奨されます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 しかし、実業家の堀江貴文氏がX(旧Twitter)で、除籍されていたことを認めた田久保氏のニュース記事を引用し、「Fラン私大の学歴詐称なんかどーでもいいだろ」とコメント。

私の意見を述べます。
学歴にランクはあるでしょうけど、どう判断するかは自由でしょう。
ただ、虚偽情報を吹聴する上司の行為は、野蛮で悪質と思います。
部分社会の法理から言えば、公務員以外の世界では、身分制はやむを得ないと感じております。
そういう環境で生きた経験もありますので。

2025/07/09
あすなろ物語 井上靖

子供の頃に読んだが、眺めただけであったのだろう。内容が全然思い出せなかった。

主人公梶鮎太(かじあゆた)の幼少期から青年壮年期までの青春を巡る小説である。

第一話「深い深い雪の中で」が印象的である。YouTubeにもマンガ版がある。
 前半:https://www.youtube.com/watch?v=YoVWRFwiJ3c
 後半:https://www.youtube.com/watch?v=nbFTOo4iRYs

鮎太と祖母おりょうの二人だけの土蔵の中の生活。そこに、冴子(さえこ)という19歳の少女が突然やって来て同居するようになった。鮎太13歳春の出来事であった。

梶鮎太(13歳)が祖母りょうと土蔵で過ごした小学校時代。
(主な登場人物)
◎おりょう(戸籍上の祖母):梶家先代当主の妾。鮎太を郷里にて預かり育てる。
◎鮎太の父(13代目梶家当主、軍医):陸軍に仕官。各地を転任。
◎冴子(さえこ、祖母の姪):19歳、女学校生徒、停学中とか。
◎加島(大学生):温泉旅館伊豆屋に宿泊している東京の大学生。鮎太に「克己」という言葉を教えてくれた。

冴子の行動が気になる。ある意味、誘惑。最終的に雪の中で加島と心中。

なぜって?
  檜(ひのき)になれないからだろう。
  翌檜(あすなろ)にしかなれない絶望感なのか?

以下、紹介のみ。
 第二話「寒月がかかれば」
 第三話「漲ろう水の面より」
 第四話「春の狐火」
 第五話「勝敗」
 第六話「星の植民地」

小生の印象:女の誘惑がちらちら気になる。檜と翌檜の関係性とは何だ?

外来診療の受付時間

交通アクセス

〒510-0958
三重県四日市市小古曽3-5-33
> 詳細はこちら