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- 2025/09/19
- 2025/09/18
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貴重な経験
問題1:ヒトは飲まず食わずで、何日生きられるのか?
飲まず食わずの状態でヒトが生きられる期間にはいくつかの変数がある。
一般的に水分がない場合、数日から1週間程度が限界とされる。
食物がないだけであれば(水分があれば)、1~2ヶ月生き延びることができるという。
しかし、さすがに水分が不足すれば、体の機能が急速に低下する。
脱水症状や電解質バランスの崩れが早急に生命を脅かすことはあきらか。医師として、わずかな経験。3名のみ経験し、14日、10日および10日であった。
すべて認知症で、家族が何もしないで欲しいということで、飲まず食わずの状態でこの結果であった。
問題2:心不全(心臓病)の薬、何日間の休薬(飲み忘れ)で死亡する?
重症心不全患者であれば、数日の服薬中断でも命に関わることがある。
すでにギリギリの状態の心不全患者(入退院を繰り返すような症例)では、1~3日の飲み忘れが命取りになることもある。
安定している軽度心不全患者でも、1週間以上の服薬中断で状態が悪化する例は多いという。
特殊な薬の中止で突然死リスクが上がることがある。小生の経験上、心不全の患者さんが4日間の飲み忘れで、2名が亡くなっている。 飲み忘れの怖さを、思い知った。
- 2025/09/17
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すべての医療機関の理事長や院長を医者以外が務めるとどうなる?
人工知能に聞いてみた。
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すべての医療機関の理事長や院長を医者以外が務める場合、医療の現場にはいくつかの重要な変化が生じると考えられます。
まず、病院の経営や運営面では、経営の専門家がトップに立つことで経営効率や収益性・組織運営の合理化などが進む可能性があります。実際、医師以外が経営に集中することで医師は診療や医療行為に専念できる環境が整い、分業による業務の効率化というメリットが指摘されています。
一方で、理事長・院長が医学的知識や臨床経験を持たない場合、経営上の判断と医療現場の実際に乖離が生まれる恐れがあります。たとえば、現場判断を要する医療方針の決定や医療者とのコミュニケーションで齟齬が起こりやすくなり、経営優先・効率優先の施策が医療の質や安全性に悪影響を及ぼすリスクが指摘されています。また、経営者と現場医師の意見の対立、診療方針の衝突や現場スタッフとの軋轢(あつれき)が生まれる可能性も高まります。
現行の制度では、医療法人の理事長・院長は原則として医師が担うよう求められており、これは「医学的知識の欠如により問題が発生するのを防止するため」と説明されています。例外的に医師以外が就任できる場合でも、行政による厳格な審査や認可が必要です。
まとめると、医師以外がトップとなることで経営面の効率化と分業による業務負担の軽減など一定のメリットがある一方、医療の安全性や診療の質・現場の意志疎通といった点でリスクが増大しやすくなります。現在の日本の制度もこれらの点を考慮し、医師が責任者となることを原則としています。
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赤字病院が増えている以上、医者が経営すると財政難になるということになってしまう。経営難を打開するためには、何が必要であろうか?
ちなみに、小生にその解答は見当たらない。だから、減給を希望している。
- 2025/09/16
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地域包括医療病棟
医師としては理想的病棟なんだけど。何故かうまくいっていないよな。
しかし、全国で175病院・約9200床にとどまると。2024年11月の医業収支は63.2%が赤字。これは深刻な状況。
地域包括医療病棟の施設基準が非常に厳しく、導入可能な病院が限られている。入院患者の多くが高齢かつ多疾患を抱える状態にあり、医療資源の投入が多くなるものの診療報酬が十分に反映されにくい実態があるそうだ。
また、内科系疾患の場合はコストに対して請求点数が伸びず、利益がほぼ出ない構造的な問題も指摘されている。
さらに、物価や人件費の上昇も経営悪化の一因とされ、2024年度の診療報酬改定後も多くの病院が収益改善に至らず。全国的に病院経営そのものが危機的な状況。
地域包括医療病棟は高齢化社会に不可欠な役割を担う一方で、現状のままでは持続可能性が危ぶまれる。
- 2025/09/15
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もう勘弁してほしい夢を見た。2025/8/6未明
自分の実家に高校時代の彼女がやってきた。馴れ馴れしい態度。自分はあの時、振られた。生意気ではないように感じたが、相変わらず自分が敗者であることを思い知らされた。もう40年以上も前の話なのに。
以下、ChatGPTの夢判断
これはとても印象的で、心の深層を映し出している夢ですね。【夢の構成要素の整理】
舞台は「実家」:
→ 原点、自己の基盤、過去の自分を象徴します。
「高校時代の彼女」が登場:
→ 未解決の感情、青春期の未完の関係、または自己イメージの一部を象徴します。
「馴れ馴れしい態度」:
→ 相手が悪気なく接していることが、かえってあなたの心をざわつかせている。
「自分が振られた」記憶の再確認:
→ 劣等感や自己否定感の再燃。すでに解決されたと思っていた感情がまだくすぶっている。
「40年以上前」なのに、今なお影響していることに対する驚きと戸惑い:
→ 自己イメージにとって、あの体験が無意識下でまだ「痛み」として残っていることを表しています。【夢判断・心理的解釈】
この夢は、「長年抑えてきた敗北感や悔しさ」が無意識の中でまだ処理しきれていないことを暗示しています。あなたの中でその彼女との関係が「未完の物語」になっており、「敗者としての自分」のイメージがどこかに残っている。
そして「実家」という舞台は、「ありのままの自分」や「過去の記憶の倉庫」としての役割があり、彼女の出現によってその記憶の箱が開いてしまった…そんな心のプロセスが夢の中で起こっていたと考えられます。【感情のポイント】
悲しみや悔しさよりも、「ああ、まだこれを引きずっていたのか」といった自嘲的な気持ちが前景にあります。
同時に、相手が特に悪意もなく振る舞っているのに「自分が一方的に傷ついている」というバランスの悪さが、夢の中での「やるせなさ」を作り出しています。【この夢が教えてくれること】
人はどれほど年月が経っても、「未処理の感情」は形を変えて夢に現れることがあります。特に青春期の敗北体験は、「今の自分の価値」を揺さぶる材料にもなりうるのです。【対応のヒント】
この夢を通して、「あのときの自分に何を言ってあげたいか」考えてみてください。例えば「お前はよくやったよ」「あれでよかったんだ」と、今の自分があのときの自分に語りかけるようなワークをすると、夢に象徴された「敗北感」の昇華が進むことがあります。【まとめ】
この夢は、自己の過去に向き合う機会をあなたに与えたのかもしれません。「もう勘弁してほしい」と感じるほどの夢は、逆に「そろそろこの感情に決着をつけよう」という心のサインです。今のあなたの成熟した視点で、40年前の「自分の痛み」を優しく包み込んであげることができれば、もう同じ夢を見なくなるかもしれません。 - 2025/09/14
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殺人的猛暑だろう。
今年(令和7年)8月頃、日本は危険な暑さが続いていた。
8月5日(火)午後2時半頃、伊勢崎(群馬)で41.8℃を観測した。全国歴代1位記録を更新した。関東の内陸で著しい高温となっているそうだ。地球温暖化?南極の氷が融けたら、海面が上がる。沈みつつある島もあるだろう。
ちょっと調べてみた。海面上昇によって沈みつつある典型的な島として、太平洋やインド洋の低地島嶼国が有名という。
ツバル(Tuvalu)
太平洋にある9つの島国で、標高はほぼ2~3m。過去30年で約15cmの海面上昇が観測されており、今後もこのペースで上昇が続くと、居住地の多くが水没する恐れがあります。高潮や洪水、淡水の塩水化が進み、すでに移住対応策も議論されています。
キリバス(Kiribati)
太平洋に点在する33の島からなり、多くがサンゴ礁で標高が低いです。すでに一部の島が消失しており、サンゴ礁の死滅や土地浸食、飲み水の塩水化などが大きな問題となっています。2050年までに更なる水没リスクがあります。
マーシャル諸島(Marshall Islands)
29の環礁と5つの島からなり、高潮や洪水に頻繁に見舞われています。特に首都マジュロ周辺では、1mの海面上昇で建物の約40%が恒久的に水没すると予測されています。
モルディブ(Maldives)
インド洋に広がる1,200のサンゴ礁島嶼国。国土の80%以上が海抜1m未満であり、2050年までに80%以上が居住不能になると予測されています。すでに、人工島フルマレなどへの移住や沿岸防御策に投資が進んでいます。
ソロモン諸島(Solomon Islands)
過去70年で少なくとも5つの小島が完全に消失し、他の島々も急速に土地が縮小しています。現地住民の脱出・移住例も報告されています。 - 2025/09/13
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神様 病弱者の小生に今しばしの健康寿命を m(__)m

- 2025/09/12
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マンホール4人死亡(埼玉・行田市)
悲しき人災?油断?
勤務先「転落防止用の安全器具装着せず」と。
下水道管を点検していた作業員4人。
マンホール内に転落した死亡事故。
当時、転落防止用の安全器具を装着していなかったと。
ご冥福をお祈りする。
安全装置は、人命を守るためにある。
戦闘機のパイロットも安全装置(パラシュート)つけているし。
普通自動車でもシートベルトは必ずつけているはずだし。 - 2025/09/11
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荘子(そうし)
中国の戦国時代の思想家 。
道家(どうか)という思想の代表的な人物の一人。
老子と並び称されることが多い。万物斉同(ばんぶつせいどう):
世界にあるすべてのものは本質的に平等で、善悪や美醜などの価値判断は人間が勝手に作ったものであり、それにとらわれる必要はないと。胡蝶の夢:
「自分が夢の中で蝶になったのか、それとも蝶が自分を夢見ているのか分からない」という寓話。これは、「現実と夢」「自己と他者」の境界もあいまいで、絶対的なものではないことを示していると。荘子の考え方は、「人や物を分けたり比べたりしない」「自分らしく自然に生きる」「ものごとにとらわれず自由な心をもつ」など、現代でもヒントになる部分が多いようだ。ストレス社会や競争の中で生きるためにも大切なヒントを与えてくれるようだ。
小生の人生も半実半夢(現実か夢かあいまい)。まあそんな感じです。
- 2025/09/10
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コロナ第13波
2025年8月前半ごろにピークを迎えた?
流行したのは、オミクロン株の変異型「NB.1.8.1」(ニンバス)やその亜系統。
このタイプでは「激しいのどの痛み」が特徴的な症状。
また、以前多かった嗅覚や味覚の障害は減り、鼻水やのどの痛み(発熱は問わず)だけのケースが目立つ。
(子どもに限れば、胃腸炎のみで発症することもあったという。)
もう5年も経っている。数えたくないけど、数えざるを得ない。












国学者として著名な本居宣長(1730–1801)。
生涯にわたり松坂(現・三重県松阪市)で町医者としても活動しており、その医学的側面、とくに漢方(和方)医としての実践にも注目されている。
大先輩の漢方治療はどんな感じだったのか?
幼少より学問好きで、京都の医学者・奥村玄仲のもとで漢方を学んだ。帰郷後は、松坂で町医者として50年以上にわたって開業しながら、学問を続けた。
医術は「古方派(こほうは)」と呼ばれる流派に属していた。古方派は、中国・後漢時代の「傷寒論(しょうかんろん)」や「金匱要略」などの古典的な医学書に立脚した実証的治療を重視した。特に、「証(しょう)」、すなわち病状に合わせて処方を決定する立場で、煩雑な理論よりも臨床経験を重視した。
治療は、急性疾患に対する標治(対症療法)と体質改善などを含めた本治(根本治療)のバランスが取れていたと考えられている。
傷寒論に基づいた処方を使用しつつも、患者の暮らしや気質を読み取り、丁寧に病因を探った治療方針を採っていた。
主な処方は以下の通り。葛根湯(かっこんとう)を風邪の初期や肩こりに使用。小柴胡湯(しょうさいことう)を感冒後の微熱や胸脇苦満(季肋部痛)に使用。真武湯(しんぶとう)を冷えや下痢、心窩部痛に使用。桂枝湯(けいしとう)を虚弱な人の風邪初期の風邪に頻用した。
一日に20~30人を診ることもあったとされる多忙な診療の日々。「病人の話をよく聞き、慎重に判断することを重んじた」という記録があり、今日のプライマリ・ケアに通じる姿勢を持っていたとも言える。一方で、迷信的・呪術的医療には否定的であり、当時に科学的態度を保とうとした点で先進的であった。
以上まとめると、本居宣長は古方漢方を実践した実力派の町医者であり、単なる理論家ではなかった。彼の医療姿勢は、観察と対話、そして古典への深い理解に支えられた実証主義的なもので、「人を全体として見る」という現代的な医療倫理とも共鳴するものがある。
身近に学問好きな漢方医が存在しただけでも励みになるなあ。