医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

齋藤先生のブログ

2025/07/27
漢方の話 「今の小生」

心脾両虚(しんぴりょうきょ)

 心配事が頭に浮かんで眠れない、不安、動悸、悪夢をみる、眠りが浅い、食欲がない、軟便のときがある。普段から心配性でいろいろ気になってしまう。

 そんな場合、「体が疲れやすいので、心や脾を補う漢方薬がおすすめ」という。代表処方として、加味帰脾湯(かみきひとう)、帰脾湯(きひとう)、酸棗仁湯(さんそうにんとう)がいいだろう。

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 ちょっと詳しく説明すると・・・、心脾両虚(しんぴりょうきょ)は、「心」と「脾」の両方の機能が低下した状態を指す。

各部位の役割(漢方医学)

心(しん):
  血液循環や精神活動を司る。
  心血虚が起こると、精神の不調(不眠や不安感など)が現れやすくなる。

脾(ひ):
  消化吸収を司り、気・血の生成に関与。
  脾気虚が起こると、消化機能の低下や疲労感が生じやすくなる。

心脾両虚の主な原因:
 慢性的な疲労やストレス
 長期の食生活の乱れや消化機能低下
 過労や精神的緊張

 心脾両虚は、精神・神経症状(不眠や不安、健忘)と消化器系を中心とした身体症状(食欲不振、疲労感など)が同時にみられる点が特徴。「気血の不足」が根本なので、漢方処方や生活改善で心脾をバランスよく補うことを目指す。

2025/07/26
ワクチンよ、お前もか?

気になるニュースが入ってきた。

・・・破傷風のワクチンが出荷停止となっています。
・・・医師が「今年の夏はけがをしないようにしてほしい」と呼び掛ける事態となっています。

薬だけでなく、ワクチンまでも厳しい台所事情。

米もそうだけど、国民の生活に直結するものは、何とかしてほしい。

参議院選挙の結果で解決することを信じたい!?

不安な毎日が続いている。

2025/07/25
無知の恥

 土用の丑(うし)の日にうなぎを食べるという風習。

 江戸時代の蘭学者・平賀源内が考案したと言われる。

 夏にうなぎを売りたいとうなぎ屋から相談された平賀源内が、丑の日に「う」の付くものを食べるとよいという風習にちなみ、うなぎ屋に「本日土用の丑」と貼り紙することを勧めたことがきっかけになったとされる。

 小生、うなぎ大好き。

 一度だけ、うなぎを釣ったことがある。夏の縁日だったけど。

 しかし、生で食べたらいけないという知識はある。確か、うなぎの血液中に毒性物質が含まれているためで、うなぎの血液が目に入ると失明する場合もあるという。

 案外、危険なんだよな。

1年前に津で食べたうなぎが懐かしい。

2025/07/24
備蓄米でパエリアをつくりました。有言実行。v(~~)v

備蓄米でパエリアをつくる主なメリットを考えてみた。

 パラッとした食感が得やすい。

 備蓄米(古米や古古米)は、新米に比べて水分が少なく炊き上がりがパサつくが、かえってこの特性がパエリアの「粒立ちの良さ」「パラッと感」を出す。

 備蓄米特有のにおいや風味の弱さも、パエリアのようにスパイスや魚介・肉の強い味付けをする料理なら気にならない。

 まあ、米のパサつきや古さが、むしろ料理の美味しさや食感にプラスとなり、備蓄米の消費・活用にも役立つかな。頑張れ備蓄米!!!

2025/07/23
かつて、上司に住職(僧医)がいた。

著書で、医療はまさしく「菩薩行」という。
ちょっと調べてみた。

菩薩道とは、他者を救おうと願う「慈悲」により、常に他者と交わり、他者のために尽くすという「利他の実践」のことをいう。

この菩薩道を行うことを菩薩の行いと書いて、「菩薩行(ぼさつぎょう)」という。

なかなか難しい。さらに調べてみた。

菩薩行とは布施の行で、施しを行う修行の一つ。 布施というのは色々あるが、お金や品物という形で納めるだけではなく、「真心をささげること」も布施になる。 簡単に言うと、「人に笑顔で接し、優しい口調で話しをすること」。 このようにすると、相手の方も自分も和やかな気分になれる。

菩薩行とは、仏教において「菩薩」が実践する行い、すなわち自分の悟りだけでなく、すべての人々(衆生)の救済と悟りを目指して行動することをいう。

何となく分かったような気がする。気がするだけである。

2025/07/22
いい夢を見ました。確か、2025/4/25のこと。

将棋の藤井竜王名人と同級生のT先生が、将棋の大会に参加していた。
自分も参加したのであったが、全く通用しなかった。
T先生は奮闘していた。
自分は情けない限りで、負け続けた。
藤井竜王名人が笑顔で自分に語った。
「努力が足りない。精進せよ」と。

以下、人工知能の夢判断です。

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とても興味深く、象徴的な夢ですね。以下に、この夢の内容を心理学的・象徴的観点から読み解いてみます。

夢の構成要素と象徴:

 藤井竜王名人→ 卓越した才能と努力の象徴です。「現代の天才」として認知されている人物が登場することで、「理想」「到達したい高み」「自己成長への渇望」が暗示されます。

 T先生(同級生)→ 自分と同じスタート地点にいた人物が努力して活躍している姿は、「他者との比較」や「自分にもできるかもしれないという希望と焦り」を象徴します。

 自分の敗北と「努力が足りない」「精進せよ」との言葉→ 内なる自己対話の可能性が高いです。藤井名人の姿を借りて、自分自身が自分に言っているとも解釈できます。「もっとできるはずだ」という自責的な感情と、未来への可能性を示すメッセージです。

夢のメッセージ(解釈):
 この夢は、自分の中にある向上心と現状へのもどかしさの表れと考えられます。現実で何か「通用しない」と感じる場面があったか、あるいは、「もっと成長したい」と思っている分野があるのかもしれません。夢の中の「敗北」は、実際の価値とは関係なく、自分自身の厳しさや理想の高さを反映している可能性があります。藤井名人の「精進せよ」という言葉は、あなた自身が「今こそ頑張り時」と無意識に感じているサインとも受け取れます。

補足的な視点:
 あなたが医師であり心理士でもあることを踏まえると、夢の中の「将棋」は、戦略・熟慮・一手先を見る力の象徴であり、現実の臨床や人生そのもののメタファーかもしれません。T先生が奮闘する姿に何か心当たりはありますか?たとえば、同世代の活躍や周囲の努力があなたに刺激や影響を与えている可能性があります。

2025/07/21
中森明菜 

 ああ60歳。もう還暦だよ。

2025年、約16年ぶりにライブステージに復帰し、ファンやメディアから大きな注目を集めている。

体調も安定し、今も変わらぬ存在感で多くの人々を魅了し続けている。

スローモーション

 ↓

少女A

 ↓

セカンド・ラブ:
 ザ・ベストテン8週連続第一位(これは偉業でしょう!)

のどの具合が悪いのに歌う中森明菜がめっちゃかわいい。
https://www.youtube.com/watch?v=hiCWweQghd4

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オーディション番組「スター誕生!」に3度目の挑戦で合格。

山口百恵の「夢先案内人」を歌い、番組史上の最高得点でスカウトされた。
https://www.youtube.com/watch?v=fWbRWEIaBf4&list=RDfWbRWEIaBf4&start_radio=1

1982年5月1日、「スローモーション」でデビュー。ミドルテンポのバラードで、当時のアイドルらしい爽やかな歌声が特徴。

2枚目のシングル「少女A」(1982年)は、ロック調で挑発的な歌詞が話題となる。1983年、「セカンド・ラブ」が大ヒットし、その歌唱力が評価され始める。

以後、「未完成なアイドル」から「孤高の歌姫」へと急成長。高い歌唱力、独自の世界観、セルフプロデュース力で80年代を代表する存在となる。

レコード大賞2回(2年連続:これも偉業でしょう!)。

最後に、もう一度かわいい明菜ちゃんの曲をどうぞ(https://www.youtube.com/watch?v=HPel7CRlFAs

2025/07/20
健康の社会的決定要因(SDH)

 健康の社会的決定要因(SDH: Social Determinants of Health)とは、私たちの健康に影響を及ぼす「社会的な要素」のことを指す。

 病気や健康は遺伝や医療だけで決まるものではなく、生活環境や社会の仕組みとも深く関係する。

SDHに含まれる主な要素

経済状況:収入や職業の安定は健康を支える重要な基盤。経済的に困難な状況にあると、適切な医療や栄養バランスの取れた食事が得にくくなる。

教育:教育水準が高い人ほど健康情報にアクセスしやすく、健康的な選択を行いやすくなる。教育は健康意識の向上にもつながる。

住環境:安全で清潔な住まい、緑地のある街並み、交通の利便性などは、身体的・精神的な健康に大きく影響する。

社会的つながり:家族や友人、地域とのつながりは、孤独の軽減やストレスの緩和に寄与し、心の健康を保つうえで不可欠。

医療へのアクセス:近隣に医療機関があるか、保険制度が利用できるかどうかも健康に直結する。アクセスの格差は、治療の遅れや予防機会の損失につながる。

なぜSDHが重要なのか?

 SDHは、個人の努力だけでは変えにくい「社会の構造」や「環境」と関わっているため、健康格差の背景要因となる。たとえば、同じ病気でも、住んでいる地域や所得の違いによって受けられる治療や予後が変わることがある。これは、医療の問題だけではなく、社会全体の課題でもある。

 誰もが健康でいられる社会を実現するためには、SDHを意識した政策や支援が必要である。一人ひとりが、地域の支援サービスを活用したり、困ったときに相談できる場所を知っておいたりすることも健康の維持に役立つ。事実、健康は生活習慣や遺伝だけでなく、社会や環境の影響を強く受ける。健康の社会的決定要因(SDH)を理解することは、より公平で健康な社会を築く第一歩になる。個人と社会の両面から健康を支える視点がこれからますます重要になる。

2025/07/19
不勉強は有罪?

かつて、「不勉強は有罪」という教授がいました。

ケースバイケースと思いましたが、さらに厳しい質問が飛んできました。

「あなたの子供が手術を受ける場合、100点満点の手術がいいか?最低ライン(合格60点)でいいか?」と。

パワハラとは言わないまでも、「不勉強はいけない」と痛感しました。

(実際、小生の子供は手術を受けていますが・・・。)

「不勉強は有罪?」に対して・・・

 賛同意見(プロフェッショナル論)

  医師は一生勉強を続けなければならない。

  知識や技術のアップデート(更新)を怠ることは、患者の不利益に直結する。

  「知らなかった」や「勉強していなかった」では済まされない。

 批判的意見(現実論)

  すべての医師がすべての分野に100点満点の知識や技術を持つことは不可能。

  チーム医療やコンサルト体制を活用し、弱点を補完することもプロの一部。

  不勉強を一刀両断するのは、過度な完璧主義であり、時に指導・教育の妨げになる。

「子供に60点の手術をさせるか?」に対して・・・

 「自分が提供する医療が誰にとっても大切なものだ」という意識を喚起する強力なメッセージ。

 ただし、現実的に「100点満点の手術」というのは幻想に近い。医師は神様でない。

 「最善を尽くす努力」が本質である意見が多い。

 一方で、「60点でよし」とする自己弁護の言い訳を牽制する意図としては、教育的に意味がある。

私見を含めてまとめると・・・

 現在の医療現場では「完璧な医師」より、「学び続ける姿勢を持ち、チームと協働する医師」が求められる。

 EBM(Evidence-Based Medicine)やガイドライン、コンサル文化(コンサルト体制:専門に簡単にアクセスできる体制)の浸透によって、「知らないことを認め、調べ、共有する」ことも重要。

 さらに、常に勉強し続ける謙虚な姿勢が大切。

2025/07/18
楽しい思い出がよみがえった。ちょっと切ないけど。

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 独身時代、彼女――今の妻とともに、北陸の名湯・宇奈月温泉を訪れた。黒部の仕事を終えた足で向かったその地は、山あいに湯けむりが立ち上る静謐な温泉郷。トロッコ電車に揺られ、峡谷を縫うように走る車窓からは、深い緑と清流が目に飛び込んできた。2泊3日、温泉の湯に身を沈め、日常の喧騒を忘れるひととき――のはずだったが、頭の片隅には仕事のことがちらつき、心から羽を伸ばすには至らなかった。

 帰路につくや否や、敦賀での仕事が待っていた。旅の余韻に浸る間もなく、現実へと引き戻される。それでも、束の間の逃避行は、心に小さな灯をともしてくれた。

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 同じく独身時代に彼女――今の妻とともに、スペイン村へと足を伸ばした。異国情緒あふれる街並み、陽気な音楽に包まれた2泊3日の旅。ここでも「ゆっくりできた」と言い聞かせながらも、仕事の影が背後にピタリとついてくる。完全な解放には程遠い。それでも、彼女と過ごす時間が、忙しない日々の中で確かな彩りとなった。

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 仕事に追われながらも、旅を重ねたあの頃。心から満喫できたとは言い難いが、今思えば、その不完全さこそが人生の旅路に深みを与えてくれているのかもしれない。

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