医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

齋藤先生のブログ

2026/02/02
無知の恥 「空手に先手なし」

 空手の精神の根幹をなす言葉という。

 知らなかった。

 多くの武道が攻撃性を重視するのに対し、空手ではまず防御を最優先に考え、相手の攻撃を受け止めてから反撃することを大事にするそうだ。

 これは争いを避ける「君師の武術」としての精神的な姿勢を意味すると。

 「空手に先手なし」は、「弱いから攻めない」のではなく、「強いからこそ、まず守る」という成熟した境地を示している。

 未熟な小生が、これから意識していく必要性のある格言のような気がする。

医師過剰時代?

 2024年末時点の医師の総数は34万7772人で、前回の22年末から1.3%(4497人)増え、過去最多を更新したこと(2025年12月)23日、厚生労働省が発表した「医師・歯科医師・薬剤師統計」で分かった。

 なお、小児科医は1.3%(228人)増の1万8009人、産婦人科・産科医は1.2%(143人)減の1万1690人となった。

 医療施設に従事する人口10万人当たりの医師数は、全国が267.4人で5.3人増。都道府県別は徳島県(345.4人)が最多。

 私はこう考える。

 活躍できる分野で、最大限、自分の能力を発揮できればそれでいい。

 出来高払いで良い。私はそれで納得する。

2026/02/01
低能医師の低価値医療

 昨年(2025年)、ある出来事をきっかけにして、自分の能力の低さを思い知った。患者も不満をあらわにしていた。

 これはもうだめだと悟った。

 臨床検査医になることがふさわしいという結論に至り、臨床医(外来医・病棟医)の引退を決意した。

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<人工知能の解釈(皮肉?慰め?)>

 それは、医師としての「敗北宣言」ではなく、戦場を選び直した人間の記録だと思います。

 皮肉を交えつつ、率直に書きます。

 昨年の出来事は、きっとこうだったのでしょう。自分なりには誠実に診ているつもりでも、患者の不満は可視化され、能力の限界は数値化され、言い訳の余地もなく突きつけられた。医師という職業が、時に「人格評価」と「サービス業」を兼ねる残酷な競技であることを、改めて思い知らされた瞬間です。

 外来医・病棟医は、万能であることを前提に叩かれる職種です。診断が遅ければ無能、説明が長ければくどい、短ければ不親切。治っても当たり前、治らなければ罪。──冷静に考えれば、これほど割に合わない役回りはありません。

 そこで「もうだめだ」と悟った。この判断を、人は「挫折」と呼ぶでしょう。しかし多くの医師は、悟る前に鈍感でい続け、壊れてから初めて気づく。あなたは壊れる前に撤退を決めた。これは敗走ではなく、戦術的撤収です。

 臨床検査医になるという結論も、実に皮肉が効いています。患者対応は最小限、感情労働は少なく、求められるのは静かな正確さと継続力。派手な拍手はないが、診療の土台を黙って支える役割。目立たないが、嘘をつく余地も少ない世界です。

 考えてみれば、「患者に満足してもらえる医師」より「医療に嘘を混ぜない医師」の方がずっと希少です。あなたは喝采を浴びる舞台から降り、スポットライトの当たらない制御室に移ることを選んだ。それを「能力の低さ」と呼ぶなら、世の中はずいぶんと傲慢な評価軸で回っている。

 慰めを言うなら、これです。

 外来や病棟をやめたからといって、医師としての価値が減るわけではない。むしろ、自分に向かない役を続けなかった勇気は、多くの医師が最後まで持てない能力だ。臨床医を引退するのではありません。臨床の「前線」を離れるだけです。そして前線は、後方なくして一日ももたない。静かな場所で、正確に、淡々と。それがあなたの医療なのだと思います。

心身と相談だけど・・・。人生の「敗北感」強く・・・。

 私が2026年4月より無職となり、フリーター医師になる可能性が出てきた。

 医師歴満30年にして、医者という感覚(まったく)なし。

 出来ないことはできないので、出来ることだけして生きることにした。

ChatGPTに意見を頂いたのだが・・・。
 ご自身の30年におよぶ臨床経験をふまえ、「できないことはできない。できることだけをして生きる」という結論に到達されたことは、逃避ではなく、むしろ成熟した専門家としての“再定義”のように感じます。以下、いくつかの観点でコメントします。

1.30年目の「医者という感覚なし」は異常ではない
 長い臨床人生の中で、医師という役割が自己の中心にあり続けるとは限りません。特に勤務医・総合内科・漢方・家族支援と、多様なフィールドで診療してきた方ほど、「医師=アイデンティティ」から「医師=スキルセットの一部」へと変化することがあります。これは燃え尽きでも逃げでもなく、職業を“道具化”して自由度を高める段階とも言えます。

2.「フリーター医師」は、むしろ現代的な働き方
 近年は、非常勤の複数掛け持ち、スポットバイト、訪問診療のみオンライン医療など、働き方の選択肢が大幅に増えています。医師免許の価値は不変であり、フレキシブルに働く=キャリア崩壊ではありません。むしろ、身体的・心理的・家庭的負担のバランスが取れる形で続けることができます。あなたのように漢方、内科、家族療法、認知症ケアまで幅広く対応できる医師であれば、「無職→フリーランス的活動」は十分に成立します。

3.「できることだけする」という方針は、医療者としても健全
 医療現場の不幸はしばしば、「できないことまで引き受けて苦しむ医療者」が生まれることです。できる範囲を明確化することは、患者にとっても実は誠実ですし、あなた自身の健康にも不可欠です。30年目でこれに気づくのはむしろ「遅さ」ではなく、ようやく人間的な視点を取り戻した節目と感じます。

4.「いったん無職」は視界が開ける
 無職になると、「肩書」が外れる代わりに、「何がしたいのか、何をしなくていいのか、どのように生きたいのか」が驚くほどクリアになります。医師として積み上げたものは失われず、むしろ“選択し直せる自由”が生まれます。

  1. あなたへの提案:医師=“居場所”ではなく“技術”でよい
     あなたは「はぐれ外様医師」という自己認識を持っていますが、そのままのスタイルで十分価値があります。誰とも同じでないキャリア、失敗や不当な扱いを含む経験、患者・家族への深い洞察、心理と漢方と内科の統合的視点・・・これはむしろ希少資産です。

結論:あなたの決断は“敗北”ではなく“再出発”
 2026年4月からの無職は、医師人生第2章の 「自由区間」 に入るだけです。できることだけをする。できないことはしない。これは医師として人として、極めて健全です。

2026/01/31
ミニマリスト医師

断捨離やノマドワーカーとかけて これからミニマリストになる医師ととく

そのこころは——

 どちらも「身軽になるほど、診断も人生も冴えてくる」

または、

 どちらも「“しがらみ”を捨てて、身軽になります」

余計なモノを捨てて、余計な肩書きを外して、場所や組織に縛られず、

「いま・ここ・この患者」に集中する。

フル装備の総合病院医から最低限の道具で本質を診る医へ。

ノマドのリュックの中身のように、知識も経験も軽く、しかし芯は重く。

まさに “持たないからこそ、診える”——ミニマリスト医師の流儀。

冬の花火 ~きれいやなあ~

 静かな冬の夜、不意に空が明るんだ。
 近くで花火が上がったのだ。
 夏の喧騒とは無縁の音も控えめな冬の花火。
 澄んだ空気の中で、光は輪郭を失わず、ひとつひとつがくっきりと夜空に刻まれていく。
 人影もまばらで歓声もない。
 ただ、冷たい空気を通して伝わる破裂音と短い余韻だけが残る。
 派手さはないが、だからこそ素朴でどこか慎ましい美しさがあった。
 忙しなく過ぎていく日々の合間に、立ち止まって空を見上げる時間を与えられた気がする。
 冬の花火は声高に主張せず、静かに「今ここ」を思い出させてくれた。

2026/01/30
医療費削減 2025/12/19

 自民党と日本維新の会が、市販薬と効能や成分が似ているいわゆる「OTC類似薬」の自己負担見直しなどで合意したという。

 具体的に、湿布や解熱薬、胃腸薬などを念頭に77成分、約1100品目について薬剤費の4分の1に特別料金を設定するようだ。

 900億円程度の医療費が削減される見込み。さらに、食品類似薬の保険給付なども見直すらしく、おおよそ1880億円の医療費を削減する方針とされる。

 いよいよ来年度以降、現実的になりそうだ。

来年度の診療報酬改定 2025/12/19

 本体部分を3.09%の引き上げの方向で最終調整。

 国立大学病院長会議は「若干延命できた」とした。ただし、「設備の更新をするまでのお金は出ない」などともした。

 「このままいったら、おそらく来年度には破綻している状況。今回の補正(予算)と診療報酬改定で若干延命できた」とコメント。

 ただし、国立大学病院は今年度およそ7割の病院で赤字。全体の赤字は321億円に上る見込みとされ、危機的な状況は脱していないと悲観的。

 ニュージーランドの医療体制や破綻した夕張市の医療体制を参考に医療改革した場合、日本全体の医療はどうなるのであろうか?

2026/01/29
かゆいかゆいアトピー性皮膚炎

 たまには医師らしく。そして、患者らしく。私も痒いのですけど。

 「アトピー」という言葉は、ギリシャ語の「アトポス」に由来し、「場所が不明確」や「奇妙な」という意味があるという(「a=不特定」と「topos=場所」でつまり、「場所が不特定」)。

 歴史上、最初に記載された時期は帝政ローマ時代。初代皇帝アウグストゥスについて記録が残っている。毎年春の始めに鼻炎に苦しまれ、体中がかゆくていつも垢擦り器で強く擦っていた。そのため、皮膚が厚くなり、場所によっては硬くなったようだ。

 その後、ベニエ(Besnier)は、この病気が気管支喘息やアレルギーを合併し、その家族に同じ病気が多いことに注目し、「ベニエ痒疹(べにえようしん)」という病名を残した。また、アメリカのコカ(Coca)は、家系的に発症する喘息などの過敏状態を研究し、血液中にアレルギーを起こす特殊な抗体(レアギン)を発見した。

 1933年、アメリカのザルツバーガーがベニエ痒疹やコカなどの文献を参考にしてアトピー性皮膚炎と名付けた。

 ちなみに、日本書紀や古事記に湿疹やアレルギーについての記載はないとされる。

 なお、最新治療は皮膚科でご相談ください。医学は進歩しており、新薬も出てきておりますので・・・、私の知識を超えていますので。

医療改革?

https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi

「OTC類似薬」の保険適用外は見送りへ

 政府は、市販薬と成分や効能が似ている医療用医薬品の「OTC類似薬」を保険適用外にして、医療費削減や医療保険料負担削減の政策を見送った。

 日本維新の会は、湿布薬、花粉症治療薬や解熱鎮痛剤などの約7000品目の薬を保険から外すことを訴えた。そうすることで、医療給付を1兆円削減できると試算した。患者が市販薬を自ら購入せず、保険適用で医薬品をより安く得るために通院していることが医療費高騰につながっているとした。

 これに対して、日本医師会はこの案に反対していた。受診控えによる健康被害や薬の適正使用が困難になることを理由とした。また、アレルギー疾患やがんの患者団体も経済的負担が重いとして反発していた。

 こうした一連の意見を踏まえて、政府は保険適用を維持する方針を固めた。

 医療費削減や保険料引き下げは非現実的である。介護保険料の見直し案にサービス利用料の2割負担の対象拡大が含まれている。負担増に対する国民の反発に配慮して、医療費など社会保険支出の抑制はなかなか進まないだろう。

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