医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

齋藤先生のブログ

2025/12/16
ああ母校!

感染症科が新設されていた!!
遅ればせながら、謝辞を申し上げる!!!

金沢大学医学部を卒業した者として、附属病院に「感染症科」が新設されたことを心から祝福いたします。
医療の高度化、多様化が進む昨今、感染症はどの診療科にも関わる重要なテーマです。
臓器を越えて、患者さん・地域・社会を守る新たな拠点の誕生は、金沢大学の伝統と使命を次の世代へつなぐ大きな一歩です。
医療人・研究者・教育者を目指す若い方々が、この科で学び、地域医療を支える柱として育っていくことを期待しています。
卒業生として、そして医師として心よりの祝辞を贈ります。

2025/12/15
医師の働き方改革

 休みのない高給取りの医師とかけて、
 ワークライフ・バランスを目指したミニマリストととく、
 そのこころは?

ChatGPTの判定:そのこころは――

「どちらも“ため込む”だけで、肝心の“余白”がありません。」

 高給取りの医師は、
  仕事と疲労をため込み、
 ミニマリストは、
  モノをためこまないことに命をかけ、

 どちらも、結局「余白こそ大事」だと痛感している…というオチ。

2025/12/14
無知の恥

 「認知症予防専門医」を名乗りながら、アルツハイマー型認知症の診断にアミロイドPETがほぼ必須に近いという超基本を、2025年になって認知症セミナーでようやく腹の底から実感するとは、われながら見事なタイミングだ。

 世界のエビデンスが10年以上も前から当たり前のように示していた事実を、この歳になって新発見するとは、逆に才能の域だ。

 専門医を自称しつつ、肝心のアミロイド病理の可視化を「まあMRIと臨床で…」くらいに済ませていたその姿勢、今思えばなかなかのロールプレイだった。最新知識をアップデートしているつもりでも、実際には脳のシナプスがどこかでショートしていたのだろう。認知症予防を語る前に、まず自分の知識の萎縮をチェックすべきだった。

 まあ、反省するとして、「アミロイドPETは研究レベルの話」などと心のどこかで思っていたあの頃の自分に、今なら胸を張って言えます。——違う、君は単に勉強不足だったのだ、と。

 患者に寄り添い、家族に向き合い、診療の現場で奔走しながら、最も根幹の病態理解を後回しにしていた自分を恥じた。この姿勢は、ある意味でアルツハイマーの見逃しモデルケースだ。早期発見の重要性を説きながら、自分の知識の早期発見には失敗していたという、なんとも皮肉なこの絶妙なコントラスト・・・。

 もう、自省すべき点は明確だし、遅れて気づいた分だけ、今後の学びは深くなるはずだ。ようやく大事な扉の前に立っただけのこと。むしろ、ここから本当の予防専門医になれるのかもしれないという甘い考え。次は、タウPETを「まあそのうちに」なんて言って後回しにしないよう、自分自身に予防介入しておく必要があるぞ。

2025/12/13
子宮頸がんワクチン 2025/11/24

 日本の現状はよく知らないが・・・、先進国中では低水準???

 ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチン。

 16歳までに接種すると、子宮頸がんの発症リスクが80%下がる。

 国際的非営利団体「コクラン」のチームが発表。

 世界で発表された225の研究、約1億3200万人分のデータを評価。

 有効性について、性交渉で感染する前の年代で接種を受けることで、感染やがんの前段階に当たる病変だけでなく、がん自体を防ぐ効果を示した。

 安全性について、立ちくらみなどが特徴の体位性頻脈症候群、強い疲労感が続く筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)、まひ、早発閉経、不妊など交流サイト(SNS)で接種との関連が言及される病気に着目したが、これらのリスク増加と接種に関連はみられなかった。

 安全性を重要視する日本。解決策はあるのだろうか???

2025/12/12
日本の自然も四季から二季ですか?

もう、みんなが感じているんでしょうけど。

日本は四季から「二季」になりつつある。

 三重大学の大学院生が北半球の国々の気象データを解析した。日本の「二季」化を科学的に明らかにした修士2年の滝川真央さん。立花義裕教授らとともに、2年間にわたって研究に取り組んだという。

 その結果、日本だけ夏の期間が大幅に延びていることがわかった。しかも、2024年の日本の夏は、133日間と1年の3分の1を超える長さになっていた。こうした夏の長期化の原因は、地球温暖化と日本の地理的条件にあるという。

「日本の夏が42年間で約3週間長くなり、日本の二季化が進んでいる」ことを伝えるニュースはすでに流れている。(2025年)11月5日に発表された「新語・流行語大賞ノミネート30語」にも「二季」が選ばれている。

2025/12/11
以前から、私は減給を希望しているが・・・。叶わない・・・。

個人で解決しようとしても「焼け石に水」なのはわかっているが・・・。

2025/12/10
北斗の拳 ジュウザとユリア

 イケメンジュウザ。

 「男は敢えて愛を語らず・・・」、カッコいいの一言。

 受験生だったかつての自分に影響を与えたシーン。

 我流の拳。神髄は「背水の陣」。

 秘めたる思い。そして、命をかけて強敵に挑む。

 今の自分にも通じるところが・・・。はぐれ外様医師。

 愛を語らず、医師になることを目指した。人生の宝。

 七転び八起きの人生。さあ、前を向こう。

2025/12/09
東京の大学!

東京大学?

東大でも汚職??

 医療機器メーカーから賄賂を受け取ったとして、東京大学医学部付属病院医師が2025/11/19、収賄容疑で逮捕された。

 容疑は2021年と2023年、ある医療機器メーカーが扱う大腿骨のインプラントの使用について、便宜を図る趣旨で、同社側に現金計80万円を寄付させ、うち計約70万円相当の賄賂を受け取ったというもの。

 ええ?
 同業者としてショックです。
 お金に目が眩んだ?
 それにしても何に使うの?

2025/12/08
厚生労働省の研究班

 がんの5年生存率公表。2025年11月19日のこと。

 全国44都道府県で2012~15年にがんと診断された人のデータから。

 (詳しくは、https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/ncr/monitoring.html

 (15歳以上の)5年生存率(抜粋)
  胃がん 63・5%(男性64・4%、女性61・4%)
  大腸がん 67・2%(男性68・1%、女性66・0%)
  肺がん 35・5%(男性30・2%、女性46・8%)

 1993~96年の調査と比較したところ、男性では多発性骨髄腫・前立腺がん・悪性リンパ腫――など、女性では悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・肺がん・白血病――などで、それぞれ生存率が(15・5~34・9ポイント)高まったという。

 一方、胆嚢がん・胆管がんや膵臓がんでは大きな向上がなかった。なお、女性の口腔がん・咽頭がんでは低下した。依然として、この領域の生存率の低さが明らかになった。

 早期発見の重要性も裏付けられた。早期がんの場合、胃がん92・4%、大腸がん92・3%、肺がん77・8%、女性乳がん98・4%――と高かった。(遠隔転移まで)進行していると、胃がん6・3%、大腸がん16・8%、肺がん8・2%、女性乳がん38・5%――と低かった。

 地域差をみると、胃がんでは愛知や沖縄、茨城、群馬、埼玉などで生存率が低かった。肺がんでは青森や福島、沖縄、北海道などで低かった。いずれも全国的にばらつきが大きかった。

 女性の乳房や子宮では、比較的ばらつきが少なく、全国どこでも対策型検診の高い受診率と標準治療が実施されていると推定された。

 小生はがん治療にかかわりは薄いが、医学の進歩に感謝している。

2025/12/07
「ようやく気づいた」ということ・・・ぺリ・ヒューマン(周辺人)

 医師として三十年。長いようで、振り返れば一瞬のようでもあった時間だ。私はこれまで、自分を「はぐれ外様医師」と感じながら生きてきた。組織の真ん中には立てず、どこか距離を置きながら仕事をしてきた。それは不器用さなのか、性分なのか、あるいは運命のようなものなのか——答えが出ないまま、ただひたすら現場で過ごしてきた。

 最近になって、不意に腑に落ちる瞬間があった。「ああ、私は最初から外様だったのだ」と。無理に合わせようとして息苦しかった過去も、誰にも気づかれずこっそり孤独を抱えていた時期も、すべては“外側に立つ自分”の自然な延長線上にあったのだと理解できた。この感覚を、これまで私は「気づくのが遅れた」と言い表していたが、それは少し違う気がしている。遅れたのではない。ただ、ようやく気づける地点まで来ただけなのだ。ある意味、視野が狭かったのだと。

 三十年の経験が熟して、やっと見えるようになった景色がある。患者との向き合い方、仲間との距離感、自分らしい医療の形。どれも若い頃には掴めなかったものばかりだ。外様であることは、弱さではない。むしろ、そこに立つからこそ見えるものがある。いや、あった。人の痛みや違和感、こぼれ落ちそうな声。中心ではなく、周縁にいる者だから拾えるものがある。これからの医師としての歳月が、自分のこの“外様としての立ち位置”をどこまで深めてくれるのか楽しみにもなってきた。

 ようやく気づいた。それだけで、少し肩の力が抜けた気がする。

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