齋藤先生のブログ
- 2025/11/14
- 2025/11/13
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ペイシェント・フレンドリーとは? ~患者にやさしい医療をめざして~
直訳すると「患者にやさしい」という意味です。
単に“やさしく接する”ということだけではありません。
もっと広い意味で、患者が安心して医療を受けられるように工夫された医療のあり方を指します。
たとえば、診察のときに、専門用語を避けて分かりやすく説明したり、患者の不安や質問に耳を傾けたりする姿勢も、重要な要素です。
医療はどうしても専門的で、患者にとっては「わからない」「なんとなく怖い」「聞きにくい」と感じる場面が多いものです。だからこそ、医療者が一歩下がって、患者の立場に立ち、理解しやすく、参加しやすい医療をめざすことが求められます。
これが、ペイシェント・フレンドリーの本質です。
ペイシェント・フレンドリーとは「人にやさしい医療」のことであり、医療の中心に“患者”を置く姿勢です。
医療者と患者が対等なパートナーとして支え合うことから、本当の意味での“安心できる医療”が生まれるのではないでしょうか。
- 2025/11/12
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懐かしい同級生と再会 2025/10/24
幼稚園からの幼馴染と偶然会った。
それも健診の内視鏡ルームで。
昭和XX年X月X日生まれ。S.N.君。
すぐに分かった。
子供の頃、よく遊んだものだ。
面影もかすかに残っていた。
約30年の経験を生かして、胃カメラをさせて頂いた。
同級生みなさんの健康を祈る。
- 2025/11/11
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シマ牛
シマ牛とは、「シマウマ柄(しま模様)に塗装した牛」のこと。
2025年のイグノーベル賞(生物学賞)を日本の研究者チームが受賞。
研究内容・イグノーベル賞受賞理由!!
農業・食品産業技術総合研究機構の兒嶋朋貴研究員らのグループが行った実験で、黒毛和牛の体に白い水性塗料でシマウマのような縞模様(しま模様)を塗装すると、血を吸うサシバエなどの虫が寄りつきにくくなることを発見した。実際の実験では、白黒のしま模様の牛は、普通の牛や黒く塗った牛と比べて、体にとまるハエなどの数が半分以下となり、虫を追い払うしぐさも大幅に減少した。
この結果、農薬や殺虫剤に頼らない新しい害虫対策方法の可能性として評価された。
なぜ「シマ牛」なのか?
きっかけは、「シマウマのしま模様がハエの忌避効果を持つ」という海外の論文を参考に、日本の畜産現場で実用的な効果があるかを検証する形で始まった。虫が牛にたかると、牛の食欲減退や乳量・体重減少などの経済的損失が大きいため、畜産現場に有益な知見という。
実験と課題!
黒毛和牛6頭で模様パターンごとに比較実験を実施。ただし、白黒の縞模様は数日で消えてしまうため、実用化には持続的な塗装法などの課題がある。イグノーベル賞とは??
1991年創設の「人を笑わせ、考えさせる」科学的ユニークな研究に贈られる賞。今回の受賞で、日本人の受賞は19年連続となった。この「シマ牛研究」は、ユーモラスでありながら実用的・社会的意義も踏まえた成果として国内外で注目されつつある。
- 2025/11/10
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DNA
DNAの二重らせん構造を発見したことで知られる米生物学者のジェームズ・D・ワトソン氏が97歳で死去された。
1953年、英物理学者のフランシス・クリック氏と共同で、遺伝情報を担う分子であるDNAの二重らせん構造を解明し、20世紀後半のバイオテクノロジー革命の基礎を築いた。
1962年にノーベル医学生理学賞を受賞。後の遺伝子工学や遺伝子治療など、DNAを基盤とした医療や技術の発展へとつながった。
学生時代から、ワトソンとクリックはよく知っている。大御所のご冥福を祈る。
- 2025/11/09
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複雑な夢を見た。 (2025/10/9の夢)
自宅で妻と寝ていたはずが、どうも変だ。妻が違うのだ。妙に感じながら、起きて台所に行くと本妻がいる。いつも通りの本妻。だんだんわかってきた。私には二人の妻がいるようだ。本妻ともう一人の妻。もう一人の妻は、学生時代に仲の良かった女性だが彼女ではなかった。
ChatGPTの夢判断
とても象徴的で興味深い夢ですね。この夢にはいくつかの心理的な層がありそうです。以下に、臨床心理学的・象徴的な観点から整理してみます。①「二人の妻」=二つの自己
夢の中で「妻」は、しばしば自分の内なる女性性(アニマ)を象徴します。つまり、この夢は「あなたの中に二つの異なる自己、あるいは感情の方向性」があることを示唆している可能性があります。本妻:現実の生活・責任・日常・秩序を象徴。
もう一人の妻(学生時代の女性):理想・若さ・自由・未練・可能性を象徴。
夢の中で「二人の妻がいる」と気づいたということは、あなたの中で「現実を支える自己」と「理想や過去の自己」が共存し始めた、あるいは葛藤しているというメッセージかもしれません。
②「学生時代の女性」=過去の情緒との再接続
その女性が“恋人ではなかった”という点が象徴的です。つまり、「かつて選ばなかったもう一つの可能性」や「心の奥に残る未完の感情」を意味します。現在の生活が安定しているほど、こうした“もう一人の自分の可能性”が夢の中で姿を取って現れることがあります。③「混乱」→「理解」への展開
夢の流れは、「混乱」→「気づき」→「受容」に向かっています。これは、あなたの心が無意識の葛藤を整理しようとしている過程を示しています。すなわち、現実の自分(本妻)と、過去・理想の自分(もう一人の妻)を区別しながら、「どちらも自分に属する一部なのだ」と統合しつつある段階です。④ 総合的メッセージ
この夢は、不倫や罪悪感を意味するものではなく、むしろ「自己の多面性の統合」をテーマにした成熟の夢です。現実を支える自分と、かつての理想や自由を求める自分。
その両方を、否定せずに理解していこうとする心の動き。もし、この夢のあとに懐かしさ・安らぎ・軽い罪悪感などが残ったとしたら、それは「心の中の未完の部分が、再び息を吹き返した」サインです。その感情を否定せず、創造的な方向(文章、漢方哲学、臨床の姿勢など)に生かすと良いでしょう。
- 2025/11/08
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田中角栄節
① 学歴なんてどうでもいい ―「現場がすべてだ」
「学問より経験。教科書より工事現場だ。」学歴は入り口。成果を出すのは“手と足”。MBAよりもPDCA。現場の泥にこそ答えがある。
② 批判なんてどうでもいい ―「叩かれるうちは注目されてる」
「文句を言う奴に限って、何も作らねぇ。」批判を恐れる人は動けない。批判を笑い飛ばす人だけが、実績を残す。
③ 世間体なんてどうでもいい ―「結果で語れ」
「見栄を張る暇があったら、道路を一本作れ。」SNS映えよりも、仕事の実。外面を磨くより、裏方で結果を積み上げる。
④ カネに潔癖すぎるのもどうでもいい ―「現実主義で行け」
「カネは使ってこそ生きる。」理念だけでは人も動かない。資金は“血液”。流さねば死ぬ。
⑤ 出世競争なんてどうでもいい ―「やることやってりゃ自然に上がる」
「役職はあとからついてくる。」上司に媚びるより、現場で結果。地べたから登る人ほど、組織を動かせる。
⑥ 難しい理屈なんてどうでもいい ―「わかる言葉で話せ」
「子供でもわかる説明ができなきゃ政策じゃねぇ。」専門用語は防御壁。伝わる言葉は武器。“伝える力”はすべてのリーダーの条件。
⑦ 完璧主義なんてどうでもいい ―「まずやれ、直すのはあとだ」
「やりながら考えろ。」机上の空論はゼロ。失敗しても進んだ方が、10倍の経験が残る。
⑧ 敵意なんてどうでもいい ―「恨みは時間のムダ」
「敵でも使える奴は使う。」嫌いだから排除するのは素人。能力で組むのがプロ。
⑨ 過去なんてどうでもいい ―「今日から変えればいい」
「人間、昨日のことを悔やんでも、道路はできねぇ。」過去を悔やむより、今を動かす。未来は「行動の現在形」。
⑩ 評判なんてどうでもいい ―「歴史が判断する」
「今叩かれても、50年後にわかればいい。」目先の人気を追えば軽くなる。本物の仕事は、時代を超えて残る。
小生にとって、学ぶべきところ満載。
やっぱりこれだよ、人生は。
この心構え。 - 2025/11/07
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嗚呼。
医師とは、人生の航海におけるただの寄港地係にすぎないのかもしれない。
患者が荒波を越え、嵐に立ち向かうその航路を、医師は診察室の窓からその一瞬だけ垣間見るだけだ。
聴診器をあて、血圧を測り、検査値を眺めながら、「経過良好」や「変化なし」とただ書くだけ。
だが、その背景にある夜の涙も、家族との軋轢も、静かに募る孤独も知らないまま。
医師の見ているのは、人生という絵巻物のほんの切れ端。
切り取られた部分だけを診て、「全体」を語ろうとするこの滑稽さよ。
まるで、虫眼鏡で花びらのシミを観察しながら、「この花は幸福だ」と断言するようなものだ。
それでも白衣をまとい、「先生」と呼ばれてしまう。
この矛盾の中で、無力感と傲慢感が見事に同時に存在している。
この調子だと、私は一生、「医者になれない」と感じてしまう。もう成れなかったと言わざるを得ない。いや、そう結論づけた。暗い未来だ。
- 2025/11/06
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超短い夢を見た
私は医者。若い男性の内臓に腫瘍が見つかった。大学病院に紹介しよう。
ChatGPT夢判断
興味深い夢ですね。夢判断として整理してみます。夢の内容
あなたは医者(現実と同じ役割)若い男性に腫瘍が見つかる
「大学病院に紹介しよう」と考える
象徴的な解釈・・・
腫瘍=問題や不安の「かたまり」
腫瘍は身体の中に隠れていた「異常」であり、夢では心理的な「気づかぬうちに育っている問題」や「心配ごと」の象徴とみられます。若い男性=未熟な側面や未来の可能性
「若さ」は発展途上や将来性を表します。自分の中の若い部分(新しい挑戦や成長したい気持ち)が、問題や負担と結びついているかもしれません。
大学病院に紹介=専門家や大きな力に委ねる
これは「自分ひとりで抱え込まず、より大きな仕組みや他者に任せる」心境を反映している可能性があります。責任を感じつつも、適切に分担する姿勢が夢に表れているようです。
心理的背景の推測
現実での診療・カウンセリング・家族支援などで、「自分がすべて背負わずに、適切に他者につなぐ」判断を求められる場面が多いのではないでしょうか。夢は、その判断や姿勢をあなた自身が再確認しているサインとも読めます。
全体のメッセージ
この夢は不吉な予兆というより、「見つけた問題を正しく認識し、責任感を持ちつつも専門性に応じて委ねていく」という、医師としての基本的な態度を夢の中で再演しているように感じます。 - 2025/11/05
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想定外の夢を見た
(ギャンブルは幼少期からしていない。ゆえに、人生していないに等しい。)
そんな自分が、ギャンブル巡りしていた。
実家に夜9時(21時)に帰らないといけないのに、次の店に足を運んでいた。
そこを出て、急いで街中を歩いて、電車に乗ろうとしているのだが。
電車に乗りたいのに、もう22時40分。しかし、駅が見つからない。
うろうろしていたら、橋が面前にあらわれて、白木駅が遠くに見えてきた。
橋の向こうには、車が渋滞していた。
AIの夢判断は以下の通り。夢の要素:
1.ギャンブル巡り(現実では無縁のもの)
普段しない行為を夢でしている → 「日常では抑えている欲求」や「自分にとって異質な世界への接触」を象徴することがあります。ギャンブルは「偶然性」「コントロールできないもの」「一攫千金」などの意味をもち、現実での不確実性やリスクをどう扱うかの心の投影とも考えられます。
2.実家に夜9時までに帰らなければならない(期限・義務)
実家=安心の場・原点。そこに「制限時間」がついている → 「守るべき責任・義務」と「自分の自由との葛藤」を表している可能性があります。
3.電車に乗れない/駅が見つからない
電車は「人生のレール」「計画された進路」の象徴。駅が見つからないのは「進むべき道が見えない」「時間に追われている」心境を暗示します。
4.22時40分になっている(遅れ)
「時間に遅れる」夢は、現実での焦りや不安、計画通りに進まない感覚を映しやすいです。
5.橋が出現し、遠くに白木駅が見える
橋は「移行期」「越えなければならない課題」を意味することが多いです。
白木駅(固有名詞が出る夢は象徴性が強い)→「まだ遠いが目標や希望が見えている」。
白木=白い木=「新しい出発・浄化・素朴さ」とも解釈できます。
6.橋の向こうの渋滞
車の渋滞は「停滞」「スムーズに進めない状況」を暗示。
自分だけでなく周囲全体も停滞していることを示す場合もあります。
まとめると、この夢は、
①「帰らなければならない(義務・責任)」と「寄り道をしてしまう(自由・リスク)」の葛藤
②計画した時間(9時)に間に合わない焦り
③進むべき駅は見えているが、まだ遠い(ゴールは分かっているが到達困難な現状)」
④橋=課題を越える必要があるが、周囲も停滞している
という心理的テーマを映しているようです。
臨床心理学的にいえば、
1)「本来の自分(実家)に戻る責任感」と「寄り道や不確実性への誘惑」
2)「時間に追われ、目標は見えるがまだ到達できない感覚」が同時に表現されており、現実の生活や仕事の中で、期限や責任に縛られながらも別の選択肢や寄り道をしたい気持ちが出ているのかもしれません。











医師という職業は、「標準化」を掲げながら、実態はまるで「職人芸」。
同じ病名でも、医師が変われば、診療も薬もガラリと変わる。
まるで「和食の店」と「洋食の店」をはしごしているようなもの。
どちらも「料理」ではあるが、味も盛り付けも違う。
患者は「科学」を期待して受診するが、実際に出てくるのは「その医師の流儀」。
医学の裏に、「我流の医学」が隠れているのだ。
だからこそ、人工知能(AI)が医療を均一化(均てん化)するなんて言われても、医師たちは内心ホッとしているんだよな。――「ようやく、我が診療の正しさが証明される日が来た」とね。