医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

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2023/01/22
2023/1/22 ブログ号外

石薬師宿(東海道四十四次)

石薬師宿は、江戸から数えて四十四番目の宿場であった。この地に宿駅が設置されたのは元和二年(1616)と遅く、それまでは高富村(天領)であったという。
人家約180軒のうち、旅籠屋が約30軒、百姓が約130軒と全戸数の約7割を占め、農村的性格の強い宿場であったという。
街道の中ほどの西側に小澤本陣があり、その向かいに園田家の問屋場があった。
なお、万葉集研究の最高峰を究めた佐佐木信綱博士の業績を称える記念館もある。

下大久保付近の国道1号線から少し入ると石碑が控えめに建っている。

新年早々、さっそく石薬師宿を散策してみたが、期待していたほどの古い町並みを感じることはできなかった。また、暖かい時期になったらゆっくり歩いてみたい。何かいいものが見つかるかもしれないから。

2023/01/15
2023/1/15 定期ブログ

三四郎(夏目漱石著)を読んで ~あらすじと私の感想①

その1:
 日露戦争直後の日本。熊本から東京大学入学のために上京する三四郎(23歳)は、列車に乗り名古屋に向かう。そこで、乗り合わせたある美しい夫人(人妻)と知り合う。夫人は三四郎に「名古屋に行きますか?」と聞く。名古屋で乗り換えて東京に向かうと三四郎が答える。そこで、夫人は「一人では心細いので宿を一緒に探してほしい」と頼む。三四郎はそれを引き受けたのはいいものの、宿に着いたところで事件が勃発する。宿の人が三四郎と夫人を夫婦だと勘違いする。もちろん用意された部屋は一つ。三四郎は困惑するが夫人は承諾する。風呂に入っている三四郎の背中を流そうともする夫人。さらに布団も一つ。三四郎は仕方なく布団を真ん中で区切って、夫人と接しないように夜を明かす。翌朝、夫人と別れる際、「あなたはよっぽど度胸のないかたですね」と言って夫人はにやりと笑う。夫人は関西線で四日市へ向かう。

 明治時代末期。23歳の大学生。現在の大学院生の年齢に相当する。名古屋でいきなりストイックな体験をすることになった三四郎。シェアの域を超えていたが、さすがに勇気は出ないだろう。若くて純粋な三四郎は、上京というだけで精一杯な心境であろう。夢で胸一杯だろう。学問学問学問・・・。
 夫人の行き先が四日市ということに親近感を思える。どこに行ったのであろうか?

その2:
 名古屋の出来事に煮え切らない三四郎。東京に向かう列車の中で、不思議な髭面男と出会う。ついでに富士山を初めて眺める。この男は戦争について良い印象を持っていない様子。態度も豪快。戦勝国日本に対して、「滅びるね」と迷いなく呟く。当時、国家批判はタブーとされる。この男の思想に驚愕する。西洋人にも遭遇する。

 故郷熊本を離れ、視野が広くなっていく三四郎。少しずつ、社会情勢を把握していく三四郎。初体験も多い。成長過程だろう。ちなみに、大日本帝国はその約40年後に敗戦を迎える。それにしても、筆者は予想していたのであろうか?単なる勘であろうか?

(つづく)

2023/01/07
2023/1/7 ブログ号外

 病院に正月はない。もちろん、病気に年末年始もない。コロナの残党がいるかもしれないという不安感が、小生に常に付き纏っている。
 年末年始、臨時コロナ検査係および重症患者の対応に出勤していた。
 しかし、またまた不安材料が出現してきた。BA.2から派生したXBB.1.5の急速な拡散である。アメリカ疾病管理予防センターによると、伝染性と免疫回避性が最強という。BA.5対応ワクチン接種を推奨している現状で、果たして予防しきれるかどうか分からなくなった。
 また、感染症法の第二類相当から第五類の移行措置について、行く先が不透明になってきた。

 そんななか、1月2日の昼食に、初めて大エビピラフを作ってみた。

 インターネット情報を頼りに(特にYoutubeに感謝しつつ)、素人が作るわけですからプロに敵うはずはない。大きい具材を使うことによって、豪華を装って見栄えを整えるしかなかった。食べてくれた職員に感謝する。ありがとう。

2023/01/05
2023/1/5 ブログ 号外

①変な夢
 令和4年12月28日未明。次のような夢をみた。
 場所は沖縄。見たことのない光景。どこかの駅にいるようだ。(実際、沖縄に鉄道はない。ゆえに駅もないはず。)
 目の前に大きな建物が3つ建っている。赤、黒そして白。塔もついていて、ゴージャスである。
 小生は、本州に向けて帰路を急いでいるが、チケットがなかなか買えない。製薬会社のMRがチケット売り場に並んで、小生のチケットを買おうとしてくれていたが・・・(長蛇の列)、いつの間にかいなくなった。そして、よそ見をしていたら、チケット売り場が閉まっていた。
 「あーあ、帰られない」と小生は途方に暮れていた。

 この心理状態は何を物語っているのであろうか。空路または海路でしか沖縄を脱出できないはず。何が小生の行く手を阻むのか。存在しないはずの鉄道駅で列車を待っていても何の解決もしないのに・・・。陸路は選択肢にないことに間違いない。「今は動くな」ということか・・・。

②遠い昔の夢
 子供の頃、何とも悲壮な夢をみた。小生は母子家庭になっていた。母一人子一人。貧乏生活であった。四日市のコンビナートエリアのアパートに暮らしていた。母はアパートの窓際でうなだれていることが多かった。小生は、「新幹線に乗りたい」と駄駄を捏ねていた。四日市駅で、「乗せてあげるよ」と母が電車の中から、プラットホームにいる小生を招き入れてきた。母の顔に笑顔はなかった。悲壮感が漂っていた。

 この心理状態は何を物語っていたのか。朝起きて現実は違ったが、このとき親孝行を誓った。後から聞いた話であるが、実際に母子家庭になる状況があり得たという。正夢でなくてよかった。父親は他界したが、これからも母親孝行を続けよう。
(両親ともに、小生が医者になることを願っていたそうだ。実際、医者になった。父親を医師として看取ったことは最高の父親孝行と自負する。母親孝行はこれからだが、何がお望みなのであろうか?)

③初夢
 令和5年1月2日未明。何か夢をみたが、全く覚えていない。初夢に認定できなかった。同日、昼寝で何か夢をみたが、ほぼ覚えていない。C型肝炎のワクチンをうたないと・・・、という内容であった。ちなみに、C型肝炎ワクチンは開発されていない。
 令和5年1月3日未明。次のような夢をみた。小生のかかりつけ患者が登場。腹痛で来院した。手術が必要ですかと問うが、小生は原因を知っているので不要と答えた。患者は微笑んだ。かつて腸閉塞になった患者だが、原因が分からなかった。後日、CT所見からようやく腸閉塞の原因が判明した。現在も元気である。

 この心理状態は何を物語っていたのか。原因不明の患者がいると、とりわけ強い不安を感じる小生の性分。どうやら夢の中でも医者をやっているようだ。患者の笑顔が何よりも安心感を与えてくれる。まさしく、医者冥利に尽きる。

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2023/1/1 元旦
 太陽神ラー様
  あらためて誓おう。
  終活最終章に前向き。
  最強のチャレンジャー。
  ジェネラル・ドクターシップ。

(2023/1/1初日の出 病院当直室から撮影)
2023/01/01
2023/1/1 ブログ

謹賀新年

コロナ禍、皆様に多幸を祈ります。

さて、小生、東海道沿いにある病院で働くこと約6年。三重県四日市市小古曽。采女付近。

西に車で走ること10分。そこには庄野宿(東海道四十五次)がある。古い町並みで規模は小さい。かつて、庄野宿は本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠15軒という小さな宿場であったという。

さらに、西に車で走ること30分。そこには関宿(東海道四十七次)がある。地面はすでにアスファルトになっている。いかにも旅館風の家屋が立ち並ぶ。江戸から明治にかけての格子戸の多い町屋が約200軒も連なる。その町並みは開放的で素晴らしい。全長約1.8kmにもおよぶ関宿は、西の追分から大和街道が、東の追分から伊勢別街道がそれぞれ分岐していたため、江戸時代には往来する人々でにぎわい、参勤交代や伊勢参りなどの交通の要所として繁栄したという。

今年も采女~石薬師宿~庄野宿~亀山宿~関宿を散策してみたい。

2022/12/31
2022/12/31 ブログ

野菊の墓 (伊藤三千夫 著)

 上司との会話のやり取りのなかで、久しぶりに思い出した「野菊の墓」。
 確か、15歳の政夫と17歳の民子の悲恋物語。かつて、山口百恵や松田聖子が演じている。1981年、松田聖子(当時19歳)が主演の「野菊の墓」は、とりわけ記憶に新しい。

 政夫は野菊のような民子が好きであった。相思相愛。
 政夫は嫁いでいく民子に、涙ながらにリンドウを手渡す。


 そしてクライマックス・・・子供ながらに泣いて泣いて。これだけは堪え切れなかった。大泣き。

(小生、アマゾンで購入)

 「悲しんでいるあなたを愛する」・・・これは、リンドウの花言葉。

 竜胆(りんどう)は漢方薬に含まれている。竜胆瀉肝湯、立効散、疎経活血湯が有名である。小生もよく処方する。
 ちなみに、嫁いだ民子は産後の肥立ちがよくなかった。そして、死亡。
これは、・・・漢方薬の芎帰調血飲の適応である。

 「花一色」(歌:松田聖子)
  「人の夢」とペンで書けば、「儚(はかな)い」って読むのですね~。
  これにも懐かしい響きあり。

2022/12/27
2022/12/27 ブログ号外

 終末期ケア上級専門士の二次試験が終了しました。結果は以下の通りでした(スライド左)。

 一次試験は範囲が広く、過去問がなかったので試験対策が困難でした。二次試験の作文は、課題が予想通り的中したので一晩でうまく書けました。すっきり。
 医師にとって、医学以外の勉強も必要だろう。尊厳死は医学だけでは語れないだろう。神学、法学、文学等々、どんどん視野を広げていくことに精進すべし。

 さて、先日、オーストラリア留学中の女性からマリンブルーの海の画像が届きました(スライド右)。
 小生のどんよりとした灰色の心を、その爽快なトロピカルブルーで洗ってもらえた感じです。すっきり。

 今年も残すところあとわずか。何もなければいいのですが・・・。

2022/12/26
冬本番❄︎

令和4年師走

太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸に至る海域の水温が地球規模の天候に大きく影響を与えていることはご存知と思います。海面の水温が平年より1年程度あるいはそれ以上に高くなる現象をエルニーニョ現象、その逆をラニーニョ現象と呼ばれています。海面水温が上昇すると貿易風と呼ばれる東風が平常時よりも弱くなり、南太平洋西部に溜まっていた暖かい海水が東へ広がるとともに、東部では冷たい水の沸き起こりが弱まります。そのために太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が通常より高くなり、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東に移ります。活発な大気の対流活動が東に移動しインドネシアや南米北部では平年より雨が少なく暖かくなります。熱帯からの大気の変動により、日本では冷夏、暖冬となる傾向があります。ラニーニョ現象は海面水温が低下し、周り回って日本では猛暑、厳冬になります。

「越前おおの冬物語」準備中

冬になると太平洋側の地域は晴天であっても、日本海側は曇りであったり雪であったりします。日本海を北上するにつれて積雪量は増えてきます。しかし、積雪記録の世界一は滋賀県の伊吹山山頂であると聞くと若干の驚きがあります。伊吹山より北東に越前国(福井県)と美濃国(岐阜県)を結ぶ「越前街道」「美濃街道」は雪深い九頭竜川に沿って浅倉氏が城を構えた一乗谷を横目に見ながら福井平野につながります。途中の大野市では2月に雪見灯ろうが並べられ「冬物語」というお祭りがあり、大野城を背景に花火を打ち上げるとのことです。また、加賀百万石のお城が置かれた金沢市は、駅を降りると鼓門が迎えてくれますが、秋も深まると雪のため木の枝が折れないように雪吊りの作業が始まります。兼六園の春の新緑や秋の紅葉も綺麗ですが、冬の雪吊りも見どころです。

「徽軫灯籠(琴柱)雪景色」兼六園

冬のこの時期、JPCZという言葉をよく耳に、目にします。日本海寒帯気団収束帯(Japan sea Polar air mass Convergence Zone)というもので、朝鮮半島北部の高山の影響を寒気流が受け日本海側の天候に影響を与えていると解説されています。大気や空には国境はありませんから、地球規模での影響を考えなければならないことを痛感させられます。
南半球の海洋で起こっていることが北半球の陸地やユーラシア大陸から海を渡ってくる寒気や降雪に大いに影響を与えていることは興味深いところです。
視点は異なりますが、南半球のオーストラリアでインフルエンザの流行があれば、北半球でも遅れてインフルエンザの流行が見られるということがあります。新型コロナ感染症が流行したこの二年間ではインフルエンザの流行は見られませんでした。今年はどうでしょうか。ツインデミックとなるのでしょうか。
エルニーニョ現象やラニーニョ現象のように南半球での気候が地球規模で北半球の天候を大きく動かすことと、インフルエンザ流行の影響が北半球の流行に大きく影響を与えることは何かしらの繋がりがある様に思えてなりません。
首都圏や京阪神を中心に少しずつ、インフレエンザ感染者の数が増えてきています。我々の住む四日市市においてもインフルエンザ感染者が確認されています。クリスマスから患者数が増え、年末年始の休みの間は足踏み状態を示し、新年の松が取れた辺りからインフルエンザ感染者の数が増加し始め、センター試験や高校入試の頃に流行を迎えることが多かったように記憶しています。
さて、今シーズンはどうなるでしょうか。
気をつけ過ぎることはありません。

2022/12/22
2022/12/22 ブログ号外

最近、疲れているのか・・・変な夢を2つみた。

 1)時は明治時代。かつてお世話になったK教授(故人)が奥様とともに登場。訓示されたが、内容がわからない。顔は赤いフグだった。

 2)時は現在。お気に入りの彼女と風呂に入っている。彼女は右側にいて、顔だけが湯面から出ている。しかし、誰だかわからない。想像に任せよう。

一方、新型コロナを意識してやがて丸3年。病院生活も長くなってきた。
質素な夕食も飽きそうで飽きない。栄養課の味付けに感謝。

とは言え、たまには美食もいいと思う。嗚呼、ご馳走食べたい。
残念ながら、今年は一度も飲み屋に行っていない。
熱燗で一杯やりたいと思ってやまない。

病院事情を考えると・・・、クリスマスの気分でない。

2022/12/20
2022-2023年末年始の健診について
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