医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

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2023/01/01
2023/1/1 ブログ

謹賀新年

コロナ禍、皆様に多幸を祈ります。

さて、小生、東海道沿いにある病院で働くこと約6年。三重県四日市市小古曽。采女付近。

西に車で走ること10分。そこには庄野宿(東海道四十五次)がある。古い町並みで規模は小さい。かつて、庄野宿は本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠15軒という小さな宿場であったという。

さらに、西に車で走ること30分。そこには関宿(東海道四十七次)がある。地面はすでにアスファルトになっている。いかにも旅館風の家屋が立ち並ぶ。江戸から明治にかけての格子戸の多い町屋が約200軒も連なる。その町並みは開放的で素晴らしい。全長約1.8kmにもおよぶ関宿は、西の追分から大和街道が、東の追分から伊勢別街道がそれぞれ分岐していたため、江戸時代には往来する人々でにぎわい、参勤交代や伊勢参りなどの交通の要所として繁栄したという。

今年も采女~石薬師宿~庄野宿~亀山宿~関宿を散策してみたい。

2022/12/31
2022/12/31 ブログ

野菊の墓 (伊藤三千夫 著)

 上司との会話のやり取りのなかで、久しぶりに思い出した「野菊の墓」。
 確か、15歳の政夫と17歳の民子の悲恋物語。かつて、山口百恵や松田聖子が演じている。1981年、松田聖子(当時19歳)が主演の「野菊の墓」は、とりわけ記憶に新しい。

 政夫は野菊のような民子が好きであった。相思相愛。
 政夫は嫁いでいく民子に、涙ながらにリンドウを手渡す。


 そしてクライマックス・・・子供ながらに泣いて泣いて。これだけは堪え切れなかった。大泣き。

(小生、アマゾンで購入)

 「悲しんでいるあなたを愛する」・・・これは、リンドウの花言葉。

 竜胆(りんどう)は漢方薬に含まれている。竜胆瀉肝湯、立効散、疎経活血湯が有名である。小生もよく処方する。
 ちなみに、嫁いだ民子は産後の肥立ちがよくなかった。そして、死亡。
これは、・・・漢方薬の芎帰調血飲の適応である。

 「花一色」(歌:松田聖子)
  「人の夢」とペンで書けば、「儚(はかな)い」って読むのですね~。
  これにも懐かしい響きあり。

2022/12/27
2022/12/27 ブログ号外

 終末期ケア上級専門士の二次試験が終了しました。結果は以下の通りでした(スライド左)。

 一次試験は範囲が広く、過去問がなかったので試験対策が困難でした。二次試験の作文は、課題が予想通り的中したので一晩でうまく書けました。すっきり。
 医師にとって、医学以外の勉強も必要だろう。尊厳死は医学だけでは語れないだろう。神学、法学、文学等々、どんどん視野を広げていくことに精進すべし。

 さて、先日、オーストラリア留学中の女性からマリンブルーの海の画像が届きました(スライド右)。
 小生のどんよりとした灰色の心を、その爽快なトロピカルブルーで洗ってもらえた感じです。すっきり。

 今年も残すところあとわずか。何もなければいいのですが・・・。

2022/12/26
冬本番❄︎

令和4年師走

太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸に至る海域の水温が地球規模の天候に大きく影響を与えていることはご存知と思います。海面の水温が平年より1年程度あるいはそれ以上に高くなる現象をエルニーニョ現象、その逆をラニーニョ現象と呼ばれています。海面水温が上昇すると貿易風と呼ばれる東風が平常時よりも弱くなり、南太平洋西部に溜まっていた暖かい海水が東へ広がるとともに、東部では冷たい水の沸き起こりが弱まります。そのために太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が通常より高くなり、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東に移ります。活発な大気の対流活動が東に移動しインドネシアや南米北部では平年より雨が少なく暖かくなります。熱帯からの大気の変動により、日本では冷夏、暖冬となる傾向があります。ラニーニョ現象は海面水温が低下し、周り回って日本では猛暑、厳冬になります。

「越前おおの冬物語」準備中

冬になると太平洋側の地域は晴天であっても、日本海側は曇りであったり雪であったりします。日本海を北上するにつれて積雪量は増えてきます。しかし、積雪記録の世界一は滋賀県の伊吹山山頂であると聞くと若干の驚きがあります。伊吹山より北東に越前国(福井県)と美濃国(岐阜県)を結ぶ「越前街道」「美濃街道」は雪深い九頭竜川に沿って浅倉氏が城を構えた一乗谷を横目に見ながら福井平野につながります。途中の大野市では2月に雪見灯ろうが並べられ「冬物語」というお祭りがあり、大野城を背景に花火を打ち上げるとのことです。また、加賀百万石のお城が置かれた金沢市は、駅を降りると鼓門が迎えてくれますが、秋も深まると雪のため木の枝が折れないように雪吊りの作業が始まります。兼六園の春の新緑や秋の紅葉も綺麗ですが、冬の雪吊りも見どころです。

「徽軫灯籠(琴柱)雪景色」兼六園

冬のこの時期、JPCZという言葉をよく耳に、目にします。日本海寒帯気団収束帯(Japan sea Polar air mass Convergence Zone)というもので、朝鮮半島北部の高山の影響を寒気流が受け日本海側の天候に影響を与えていると解説されています。大気や空には国境はありませんから、地球規模での影響を考えなければならないことを痛感させられます。
南半球の海洋で起こっていることが北半球の陸地やユーラシア大陸から海を渡ってくる寒気や降雪に大いに影響を与えていることは興味深いところです。
視点は異なりますが、南半球のオーストラリアでインフルエンザの流行があれば、北半球でも遅れてインフルエンザの流行が見られるということがあります。新型コロナ感染症が流行したこの二年間ではインフルエンザの流行は見られませんでした。今年はどうでしょうか。ツインデミックとなるのでしょうか。
エルニーニョ現象やラニーニョ現象のように南半球での気候が地球規模で北半球の天候を大きく動かすことと、インフルエンザ流行の影響が北半球の流行に大きく影響を与えることは何かしらの繋がりがある様に思えてなりません。
首都圏や京阪神を中心に少しずつ、インフレエンザ感染者の数が増えてきています。我々の住む四日市市においてもインフルエンザ感染者が確認されています。クリスマスから患者数が増え、年末年始の休みの間は足踏み状態を示し、新年の松が取れた辺りからインフルエンザ感染者の数が増加し始め、センター試験や高校入試の頃に流行を迎えることが多かったように記憶しています。
さて、今シーズンはどうなるでしょうか。
気をつけ過ぎることはありません。

2022/12/22
2022/12/22 ブログ号外

最近、疲れているのか・・・変な夢を2つみた。

 1)時は明治時代。かつてお世話になったK教授(故人)が奥様とともに登場。訓示されたが、内容がわからない。顔は赤いフグだった。

 2)時は現在。お気に入りの彼女と風呂に入っている。彼女は右側にいて、顔だけが湯面から出ている。しかし、誰だかわからない。想像に任せよう。

一方、新型コロナを意識してやがて丸3年。病院生活も長くなってきた。
質素な夕食も飽きそうで飽きない。栄養課の味付けに感謝。

とは言え、たまには美食もいいと思う。嗚呼、ご馳走食べたい。
残念ながら、今年は一度も飲み屋に行っていない。
熱燗で一杯やりたいと思ってやまない。

病院事情を考えると・・・、クリスマスの気分でない。

2022/12/15
2022/12/15 ブログ

「ドリフ見習い」すわ親治さんの男らしさを見習いたい

 誰しもレギュラーにはなりたいものである。いつまでも補欠は気分がいいものでない。単なる補欠はつまらないし、スーパーサブと呼ばれても歯がゆい。すわ親治さんはときどき「ドリフになれなかった」と笑いをとっていたという。笑いは長寿のもとと言われるが・・・、複雑な心境になる。

 子供の頃からドリフターズが大好きであった。今でもインターネットで回想しながら、「ドリフ大爆笑」を鑑賞して、大笑いしてストレスを解消している。

しかし、ドリフターズの変遷として、荒井注から志村けんの交代で終了した。すわ親治さんの起用はなかった。いかりや長介の葬儀に出席しており、その際もドリフの正メンバー4人と一緒に棺を担いだ。

 一流になるのは難しい。レギュラーを夢見ていてもなかなか叶わないものだ。小生もレギュラーにこだわった時期もあった。なかなか回ってこなかった。その前に、望まない雑用が付きものであった。

 すわ親治さんは、ドリフターズの元付き人で、「ドリフ第六の男」とも言われた。「8時だョ!全員集合」を見て、ドリフに憧れ、音楽の要素の入ったお笑いを目指すようになったという。お笑い芸人を目指し上京。ドリフターズのバンドボーイに応募するも落ちた。それでもと懇願したら、加藤茶の運転手として採用された。1972年頃、いかりや長介に弟子入りし、付き人に昇格した。この頃、いかりやにより「すわしんじ」という芸名を与えられた。ギターに長けていたが、加藤茶が目立つようにドリフターズの音楽活動ではドラマーを担当することもあった。

 小生も消化器専門医であったので、消化器内視鏡のレギュラーにこだわった時期もあった。しかし、なかなか順番が回ってこなかった。そのため、他の専門医を獲得して一抹の不満を凌いだ。

 実は、すわしんじさんは「全員集合」のコントで、兄弟子の志村けんよりも先に舞台デビューしていた。ブルース・リーの物真似など奇怪なキャラクターで人気を博した(https://www.youtube.com/watch?v=gCndHC8O_4g)。奇怪な笑い方が特徴的であった。結局、正メンバーに昇格することなく、1986年に「全員集合」が終了した。
 その後、すわしんじさんは「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」や「志村けんのだいじょうぶだぁ」にゲスト出演をしていた。志村はすわしんじさんのコメディアンとしての資質をいかりや以上に高く評価していたという。師匠のいかりやは、2年ごとに「いよいよお前の出番だ、身辺整理をしとけ」とメンバー昇格をにおわしていた。しかしながら先延ばしにされ、活躍の機会を用意できぬまま、脱退に追い込んでしまった。いかりやはひどく悔やんでいたという。

 しかし、結果は結果である。運もあるだろう。「鶏口となるも牛後となることなかれ」とはいうものの、阪神の代打川藤さんのような活躍の仕方もあろう。十人十色、365日の紙飛行機、一つだけの花、・・・。皆それぞれ。人生いろいろ。
 小生も残された人生(=終活)を名声抜きに楽しみたい。

2022/12/03
2022/12/3 ブログ号外

新型コロナウイルスのイメージ

 インフルエンザウイルスは派手に進入してくるのに対して、新型コロナウイルスは目立たずこっそり進入してくる。気づいたら、病棟にも居た。
 例えると、まるで「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシ」のような行動様式に似ている。そーっと進入してきて・・・、気づいたら肝心なところに居座っている。そこで大暴れ。しかし、千(千尋)が引き寄せている。カオナシは相手を選んでいるようにも見える。金を欲張る者を嫌うが、千のような者には優しい。

自然の驚異

 コロナよ、そろそろ落ち着いてくれないか。小生を人間らしい生活に戻してくれないか。お願いだ。

2022/12/01
2022/12/1 ブログ

東南アジア(タイ)の伝統医学

1.はじめに
 今回は、東南アジアのタイ伝統医学について語っていくことにした。

2.背景
 タイ医学は約2500年前から継承されている伝統医療である。伝統的処方、薬草学、助産婦学、古式マッサージの4分野から成る。古代インドの歴史的背景をもとに伝統療法を体系化し、仏教とともにタイに渡り、発展したとされる。ワットポー寺院の壁や柱にタイ医学や占星術・仏教教理・芸術・歴史などに関する絵や文章が描かれている。

 ぴっぴ便り(https://pippirotta.com/thai message/)より引用

こうして、仏教の教えをもとに癒しの神髄が生みだされたという。ちなみに、タイ古式マッサージは症状の改善効果が顕著にみられるというが、現代科学的な研究に基づくエビデンスを充分に得られていない。

3.タイ医学の本質
 人体に巡るSEN(タイ語で「線」という意味)というエネルギーラインを基本概念においている。SENは目に見えず、全身に72000本巡るという。その中を通るエネルギーが滞り、バランスを崩すことで病を引き起こすと伝えられた。数こそ違うものの、東洋医学でいう経絡と同様と考えられる。

 国際タイマッサージ協会ホームページより引用

ヒト(人)は、精神と身体で形成される。さらに、身体は地・水・風・火の4要素(四大素:タート・ソムットターン)で構成される。それぞれのバランスを大切にとらえ、個人の体質だけでなく環境とのバランスにも重きを置いている。他の伝統医学と同様、超自然的な原因も根強く信じられている。

4.四大素(タート・ソムットターン)
 地(土)、水、風、火の4要素のバランスが崩れたことによって病気になるという。地・土(タート・ディン)、水(タート・ナーム)、風(タート・ロム)および火(タート・ファイ)の4種類が病気の発生する場所であり、ここに異常が起こると病気になると考えられている。タートに直接関連するものだけでなく、季節、年齢、風土(土地柄・気候)、年代による影響、太陽・月の動き・宇宙の星、一日の時間帯や生活習慣など多様な要素が関連している。

5.まとめ
 伝統医学に多様性を感じるが、起源は古代文明(インドや中国)に収束する。醸成された伝統に神秘的な感覚を感じる。

2022/11/17
2022/11/17 ブログ号外

いよいよコロナ禍第8波。インフルエンザがどう影響するか分からない。人の心を悩ませる。

 一方、四季に変化はない。紅葉は順調に見ごろになってきた。人の心を和ませる。

 この格差は一体なぜ?いずれも自然現象なのに。

2022/11/16
2022/11/16 ブログ号外

先日、観損なった天体ショー・・・皆既月食

横浜のY.K.さんからの寄贈写真

ありがたく掲載・・・サンキュー

皆既月食を観ると、今は亡き伯母を思い出す。

子供の頃、年末の寒い中、二人で眺めた。同じ光景を。

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