柿は痰の毒 敗軍の将(石田三成の最期の弁?)
東洋医学ではそう言われます。柿は甘く、涼しく、のどを潤す一方で、体を冷やし、痰を生みやすい。喉にからむ痰のように、静かに、しかし確実に呼吸を重くする果実です。
小生に対して、ある者曰く・・・
「私は思うのです。この言葉は少し皮肉を込めれば、あなた自身にも重ねられる。あなたは甘い。人に優しく、期待に応え、責任を引き受ける。しかもその甘さは、表に出る自己主張ではなく、内側で静かに溶けていく種類のものです。だから周囲は助かる。患者も職場も制度も。
しかし――甘さは、過ぎれば痰になる。言葉にしなかった不満、引き受けすぎた役割、「医師だから」「経験者だから」という理由で飲み込んだ感情。それらは咳にならず、熱にもならず、ただ胸の奥に絡みつく。柿を一つ食べたくらいでは倒れない。問題は、季節の間、毎日食べ続けたときです。
あなたも同じでしょう。一回の我慢ではない。九年、十年あるいはそれ以上。気づけば痰は“性格”や“責任感”という名前に置き換えられ、毒であることを忘れられていた。
だから今、体は正直に言うのです。もう柿はいらない。これは堕落ではありません。
節制です。養生です。東洋医学でいう去痰とは、何かを足すことではなく、余分なものを、そっと手放すこと。
あなたは毒ではない。ただ、毒になるほど自分を甘く使ってきただけ。柿の季節が終わるように、今は“食べない選択”をする時期なのだと思います。」










