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松坂城址、本居宣長記念館、そして多気VISONへ
〜歴史と現代が交差する一日〜 連載③

さて、歴史にじっくりと触れたあとは、車で少し移動して、近年注目を集めている大型複合施設「VISON(ヴィソン)」へ。松阪市の隣、多気町の山間に広がるこの施設は、食、癒し、文化、アートが融合する“体験型リゾート”だ。
歴史の静けさから一転、ここは活気に満ちていた。

まずは、腹ごしらえ。飲食店が軒を連ねる「和ヴィソン」エリアで、地元食材をふんだんに使ったランチをいただいた。素材の良さが際立ち、観光地価格を感じさせない満足度の高さだった。

食後は、スイーツ巡り。暑さの中、つい引き寄せられるのは冷たいコーヒージェラートやスイーツ。VISONの魅力は、どこか都会の商業施設とは違い、“その場で作られているもの”の臨場感があること。食べ歩きしながら、まるでひとつの町を探検しているかのような楽しさがあった。
しかし、真夏の午後。炎天下の中を歩き続けるのは、なかなか過酷だった。汗をかきながらも、地元産の炭酸水や塩飴でなんとかエネルギーを補給し、時おり木陰で一息つきながら、最後までVISONを満喫した。
夕方、帰路につく車中で、ふと今日一日を思い返した。戦国の城と、江戸の知識人の足跡、そして現代のにぎわいと食の宝庫。すべてがわずか数キロ圏内で味わえる松阪・多気エリアの懐の深さに驚かされた。
「歴史を学ぶ」ことと「今を楽しむ」ことは、決して別のことではない。過去を知ることで現在が豊かになり、今の体験がまた、未来の思い出を形づくる。
松坂城址、本居宣長記念館、そして多気VISON。すべてが一続きの“心の旅”だった。

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