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アッシュの同調実験ってなに?

 1950年代、アメリカの心理学者ソロモン・アッシュが行った実験。

 目的は、「人はどれくらい周りの人に流されるのか?」を調べること。

実験のやり方!

  1. 参加者は教室のような部屋に入る そこには他にも何人かの人が座っているけど、実はその人たちはみんなアッシュの仲間(サクラ)!
  2. 線の長さを比べる問題が出される 例えば、1本の線と、3本の線が描かれた紙を見せられて、「どの線が同じ長さですか?」と聞かれる。
  3. サクラたちがわざと間違った答えを言う 明らかに違う線を「これが同じ長さです」と言う。
  4. 本物の参加者が最後に答える 周りがみんな間違った答えを言っていると、自分も「えっ、もしかして自分が間違ってる?」と不安になって、本当は違うとわかっていても、周りに合わせてしまうことがある。

何がわかったのか?

・人は、周りの意見に流されやすい。
・間違っているとわかっていても、「みんながそう言ってるから…」と合わせてしまうことがある。
・特に、自分が少数派だと感じると、同調しやすくなる。

ちなみに、中学生にも当てはまるぞ!

・友達がみんな「この服ダサい」と言ってたら、自分は好きでも「そうかも…」と思ってしまう。
・クラスでみんながある意見に賛成してると、反対したくても言いづらい。

まとめ!!

 アッシュの同調実験は、「人は周りの人の意見に影響されやすい」ということを証明した実験。自分の考えを持つことも大事だけど、時には周りに流されてしまうこともある。だから、気を付けてってことかな。

 さて、猪瀬元東京都知事が、「戦時中(1940年前半)の大本営の判断は、この繰り返しだったのだろう。だから、戦況の判断を誤った。」という意見を発していました。

 確かに。アッシュの実験が先にあれば、どうなっていたのかなあ。たぶん、結果は同じだったかもしれない。強い者に巻かれる心理もあるからなあ。

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