医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

「がんばらない死に方 病気からくる恐怖を捨て去る“僧医”の言葉」 ~僧侶と医師の視点からが独自性~

死や病気に対する恐怖を和らげ、「自分らしい最期」を考えるきっかけになる本を紹介する。

 医師であり僧侶でもある与芝真彰氏(東大卒)。「死への不安」や「病気からくる恐怖」とどう向き合うかについて、自身の経験をもとに語ったエッセイ。無理に生きることや死を恐れることを手放し、「自分らしい最期」を迎えるための心構えや考え方が紹介されている。

「いたずらに死を恐れたり、生に執着せず自らの死に際を自ら決めて天寿をまっとうする」という考え方が安心感を与えている。病気や死に直面したときの心の持ち方について、僧侶と医師の両方の視点から語られている点が特徴。医師として僧侶として、多くの人の「生」と「死」に寄り添ってきた著者の言葉には重みがある。穏やかな死の迎え方や「がんばらない」ことの大切さ。具体的な医療現場のエピソードや死に向き合う際の現実的な課題について語られている。単なる理想論にとどまらないところもいい。また、精神的支えと現実的アドバイスの両面から語られている点が、他の終末期医療に関する本と一線を画する。「死に方」や「生き方」に悩む人にとって心の支えとなるだろう。

コメント:著者が70歳時に書いた本。実は、小生の元上司。師匠と言える数少ない人。さすが東大。

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