エピクロス派思想(エピクロス主義)と老子思想
外側より内側の充実ってことか?自然に任せるってことか?
エピクロス(紀元前341年~紀元前270年)は、快楽主義を提唱した古代ギリシャの哲学者。
両者の共通点:
①欲望の抑制と内面的平穏の追求
エピクロス派は、欲望が心の安定を乱すと考える。老子思想も、「欲望を抑える」ことが精神的な自由と平穏につながると説く。
②自然との調和
老子は、自然の流れに逆らわず、自然と調和することを提案する。エピクロス派も、人間の自然な欲望を認識し、それを適切に管理することが重要と考える。
いずれも無理に外的な力に抗わず、自然の摂理に従うことが重要と捉える。
③精神的な幸福の重視
エピクロス派は、「精神的快楽」を重要視した。老子は、「心の平穏」と「無欲」によって真の自由を達成すると考えた。
④恐怖や不安からの解放
エピクロス派は、死への恐れや神々への恐れから解放されることを提案した。老子も、「死を恐れず、無欲であること」を重視した。