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2025/1/14

最近、「心理的安全性」をよく耳にする。恥ずかしながら、小生は「心理的安定性」と同じように考えていた。不勉強とは恐ろしいものだ。猛烈に反省している。

そこで、「心理的安定性」と「心理的安全性」の違いについて、調べてみた。いずれも精神的な健康や行動に関連する概念という。

  1. 心理的安定性 (Psychological Stability)  個人の精神的な健康や感情の状態がバランスを保っており、困難な状況やストレスに直面しても動揺せずに対処できる状態。心理的に安定している人は、感情的な波が少なく、自己制御が効き、日常生活におけるストレスや不安を適切に管理できる。感情的反応が穏やか。極端な喜怒哀楽が少ない。不安や恐怖に過剰反応せずに冷静に判断できる。自己肯定感あり。他人の意見や社会的な評価に左右されにくい。ストレスに対して柔軟に対処できる。
  2. 心理的安全性 (Psychological Safety)  主に集団や組織内の関係性における安全感を指す。特に、職場やチーム内でのコミュニケーションにおいて重要という。メンバーが失敗やミスを恐れることなく意見を言ったり、質問したりすることができる。批判を恐れずに自分の意見や考えを自由に表現できる。誤りや失敗をしても他者からの非難や評価がなく、学びとして受け入れられる。アイデアや提案が歓迎され、意見交換が活発で創造的になれる。チームメンバー間で互いの違いや不安を尊重し合い、支え合う文化がある。

以上まとめると、心理的安定性は個人の内面的なバランスに関するもので、心理的安全性は集団内の安心感に関するものである。  いずれも心の健康にとって大切であることは確かである。  さらに言えば、心理的安全性が確保されていると個人の心理的安定性も高まりやすくなる。逆も然り。

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