医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

2024/12/30

雑用専門医を窮(きわ)めるとしよう

総合医 君もか僕も 雑用医

案外、総合医は脇役かもしれないな~~~

それにしても、専門医はかっこいいな~~~

院内のある先生が、専門医である小生に相談せずに(相談してくれずに)、他病院の専門医に紹介していた。

残念だなあ。総合医(総合診療医)には任せられないと思うんだろうな。

だけど、納得!!!

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ある雑誌(医事新報?)で、岩田健太郎先生(神戸大学医学研究科感染治療学分野教授)のボヤキ記事を読んだ覚えがある。

・・・感染症を勉強していたある医師が、「感染症ではなく総合診療をやりたい」と言ってきたという。「自分は感染症のような専門領域ではなく、総合診療のような患者中心の医療をやりたいのだ」と申し出てきたという。

・・・(岩田先生の)個人的な意見によると、「プライマリ・ケアの領域は家で言えばダイニングルームだ。脳外科や心臓外科のような花形は玄関や客間だろうか。我々感染症領域は便所である。」とされていた。「ただし、便所が汚かったり壊れてたり、あるいは存在しなかったら、生活の質はだだ下がりだけど。」とおっしゃっていた。

・・・(岩田先生も若い頃は勘違いしていたというが・・・、)「何でもできる医者」になりたがる人は多いが、実際には「何でもしている」医者はこの世にはいない。「患者中心の医療がやりたいから総合診療をやりたい」というのは単なる自分のエゴの発動、「自分中心の医療」以外の何者でもない。主役か脇役かで言えば、感染症屋は明らかに脇役だ。脇役でよいから、「患者中心の医療」がやりたい人は一緒にここで(感染症屋を)やりませんか?(と岩田先生は言う。)

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岩田先生の頭脳はスゴい。現実的だ。飾りがない。

それはさておき、感染症専門医を有する小生。便所掃除を頑張ります。脇役、大いに頑張ります。

自称、総合診療医の小生。患者中心の医療において、そもそも医師も脇役。ただ、司会者的存在に過ぎない。脇役、謹んでお受けいたします。患者に選ばれたのだから。

まあ、相談されなくてもいいや。脇役はどこでもウェルカムだからね。

雑用専門医・・・、そういう評価だから・・・、潔く受け入れて、励みます。

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