漢方を学び直す、漢方を学び治す
日本臨床漢方医会 漢方家庭医
齋藤孝仁(元認定漢方医)
はじめに:
日本東洋医学会漢方医学認定医を11年間維持した。その後、単位取得済でありながら(もう5年認定医継続可能であったが)、更新せずに退会した。自動的に、漢方医学(東洋医学)における資格を失った。ただし、日本の医師免許は、西洋医学だけでなく、東洋医学までも医療可能となっている。
学会の定期講演会は、日曜を含むことが多い。病棟業務を含む勤務医にとって、なかなか出席しづらい。近隣の都市で開催されればありがたいのであるが、遠方ならかなり厳しい。さらに、日曜診療の病院勤務ではなおさら厳しい。学会の単位取得も困難で、会場で参加費を払って短時間の滞在で戻ってくることが多かった。資格維持の苦悩を感じた。
しかし、漢方薬は不可欠:
臨床現場において、漢方薬がどうしても必要な状況が存在する。ゆえに、西洋医学だけでは成り立たないことも多い。漢方薬単独だけでも有効なことあり。西洋薬の隙間を埋める処方も少なからずあり。もちろん、飲み合わせが許せば、西洋薬と併用することもあり。
そこで、漢方を学び直すために、日本臨床漢方医会に電撃入会。数日間でセミナーを視聴し、その後、試験を受けて漢方家庭医を取得した。漢方を学び、(患者を)治す気持ちを新たにした。
以前より(もう10年以上前から)、四日市医師会東洋医学研究会で講師を担当していたので、どうしても無冠を避けたかった。
新たな気持ちで再出発するのも悪くない。違うものが見えてくる。知らなかったことも多く再発見。試験問題を解いただけでも(辛うじて正解にたどり着けたが)、勉強し直して有意義な時間を頂けたことに感謝している。
最後に:
これからも漢方を学び治す機会をつくっていきたい。
海岸で見つけた貝殻アート💛