2022/10/15 ブログ
梅雨の時期にあじさい(紫陽花)を眺めたのはいつの日だろうか?子供の頃、あじさいの葉にいるカタツムリを長く観察した記憶があります。カタツムリのペースはゆっくりで、時間もゆっくり流れていました。
三重県にもあじさいの名所があります。福祉と環境を融合した花園「かざはやの里」(~かっぱのふるさと~)は、「風早池」のほとりにあります(伊勢温泉ゴルフクラブの中)。
藤10000㎡(10種1800本)、あじさい33000㎡(31種77700株)、梅25000㎡(46種555本)の園芸作業が毎日行われています。日本初の園芸福祉を取り入れた花園として、春、夏、冬にはそれぞれ美しい花が咲き、福祉と環境の融合した「癒しの花景」の観賞が楽しめます。
また、あじさいは、古来より多くの詩歌に歌われ、夏の季語です。さまざまに色が変化する装飾花は、梅雨時の風物詩となっています。万葉集に二首含まれています。
言問はぬ 木すら紫陽花 諸弟らが練の村戸に あざむかえけり
大伴家持
(現代語訳:言葉を言わない樹でさえ紫陽花のように移り変わりやすいものです。諸弟らの練達な心に騙されました。)
紫陽花の 八重咲く如 やつ代にを いませわが背子 見つつ思はむ
橘諸兄
(現代語訳:あじさいの花が八重に咲くように、いついつまでも栄えてください。 あなた様を見仰ぎつつお慕いいたします。)
最後に、あじさいの花言葉は色によって違うようです。複雑な心境ですね。