医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

2025/2/3

私は消化器内視鏡専門医です。

一線を退いて、検診中心の胃カメラ(上部消化管内視鏡)をしています。

以前から感じていたのですが、内視鏡で観察される十二指腸乳頭はひとそれぞれで千差万別です。

そこで、個人識別に使えるのでは・・・と思うのです。

十二指腸乳頭の形状は個人差が大きく、位置や開口部の形態、周囲粘膜の隆起などが異なることが知られています。

確かに、指紋や虹彩のように「完全」である必要はないものの、実用的でなければ意味がないでしょう。

内視鏡検査を行わないと観察できないし、定期的に撮影できるわけではないからです。

しかし、弱点があります。

十二指腸乳頭は、加齢だけでなく疾患(炎症や腫瘍など)によっても変化する可能性がありますから。

最終的に、人工知能(AI)に聞いてみました。

その面白さと限界について解説してくれましたが、「理論的には可能性があるが、実用化にはさらなる研究が必要」という段階とのことでした。

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