2023/7/10 ブログ
「皆勤賞」の是非
かつて、学生時代を含め「皆勤賞」は賞賛されることが多かった。先人達にもそう学んだ。しかし、現在はどうだろうか?無理は禁物・・・。パワハラ・・・。
「若いときは何でも自ら進んで・・・」と上司にアドバイスされ、積極的に雑用係を懇願した。断ることは問題外で、欠席も罪悪・・・(欠席裁判回避)。休日出勤することで安心感を覚えていた。昔(戦前?)はそうだったとはいえ、現在、どう考え直せばいいのであろうか?
神様のカルテ2(著者:夏川草介医師)を読んで(かつ映画を鑑賞して)、小児科の女医が一日欠勤したという場面があった。たまたまその日に受け持ち患者が急変するという不運が生じてしまったそうだ。翌日、その女医は「欠勤」に対して両親に罵倒された。その後、何かに取り憑かれたように、病院に泊り込んで仕事をするようになった。幼い自分の子供の面倒もみることなく・・・。患者(病気)に休みがない以上、医者にも休みはないという理屈であった。小生も同様の経験がある。研修医時代、患者家族に夏休みをとらないように言われた。「退院が遅れるから迷惑だ」と。もちろん、小生は夏休みを返上して働いた。
今後、医師の働き方改革(故 安部元首相の政策)に対して、小生はどう向き合えばいいのか・・・、ゆめゆめ分からない。この機会に転職を考えてはいたが、肩書きがある以上、なかなか難しい状況にある。
医療の多様性
医療の分野において、研究内容も多彩になってきた。臨床医学がすべてでなくなった。遺伝子、バイオテクノロジー、人工知能などなど・・・。十分なビジネスが成り立つし、多様性(ダイバーシティ)が重視される時代になってきた。
「白い巨塔」を連想させる大学病院の信用を失墜させる事件もあり、留学歴が出世に直結する常識も崩壊しつつある。多様性重視の時代の到来である。
臨床現場においても専門クリニックが開設されており、特化した医療も実現している。
医療にも多様性あり
花にも多様性あり
紫陽花にも多様性あり
結局、なんでもありなんだよね。
近い将来、「神様のカルテ」シリーズ(0、1、2、3、新章)について、読んだ(一部、映画を鑑賞した)感想を述べていきたい。