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2023/7/1 ブログ

夏目漱石の「門」を読んで

 「それから」に引き続き、これから「門」をあれこれ小生なりに語っていきます。なんとなく・・・、「それから」のそれから(続き)であろうか?そんな感じがしないでもないが・・・。

あらすじ①
 主人公の宗助(そうすけ)は、かつて京都で大学生活を送っていたとき、親友である安井の内縁の妻であった御米(およね)に恋をしてしまった。結局、安井は御米を宗助に奪われることになり、姿を消してしまった。御米と宗助は結ばれた後、東京暮らしを始めた。
 崖の下にある家で宗助は御米と地味な生活を送っていた。役所勤務で安月給のため、裕福とは言いがたい環境だった。そんななか、叔父が亡くなったという知らせを宗助は受けた。両親に先立たれていた宗助は、叔父に実弟の小六(ころく)を預けていたため、引き取らなければならなくなった。小六の世話を引き受けた宗助は、父親の形見である屏風を古道具屋に売って金を捻出した。その古道具屋の主人は坂井という裕福な家庭の亭主で、3人の子供や使用人とにぎやかに暮らしていた。
 ところがある日、坂井家に泥棒が入った。泥棒は盗んだ立派な箱をうっかり宗助の家の庭に落として逃げていった。翌日、宗助がそれを坂井の元に届けたことをきっかけに、2人の交流が始まった。

 略奪愛による東京生活。しかし、小六の世話が宗助夫妻にさらなる地味な生活に拍車をかけた。裕福な坂井とは対照的な宗助の生活。泥棒が宗助と坂井を引き合わせるという偶然。この時点で、これからの話の展開がつかめない。

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