医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

(その2)小生の感想

一つ壁を隔てたあちら側とこちら側で、お互いに壁の向こうから聞こえる「変な音」に、同じ頃同じように執着していた。しかし、一方の漱石は自らの死を意識していたが辛うじて生き残り、もう一方の隣人はあっけなく死んでいった。

漱石は、「胡瓜を卸す音」を「大根を卸す音」と想像していた。当たらずとも遠からずであったので、大きな差はないことになる。一方、死んでいった隣人は、「自働革砥の音」を「器械で運動する音」と思い込んで羨ましがっていたので、大きなズレがあったことになる。

医師である以上、ある患者が隣人患者の病状を知りたがる心理はよくわかる。お互いに相手に抱く心理状態は、病状を知っている医師が俯瞰すると、「アイロニー(皮肉)」である。病人の心理状態の奥深さを感じとることができた。

さて、きゅうりの汁(きゅうりの絞り汁やすりおろしたものを含む)である。ほてり(体の火照りや熱感)に対して一定の冷却作用が期待できる。

伝統医学(東洋医学やアーユルヴェーダ)において、きゅうりは「涼性食品」とされ、熱を冷ます作用がある。当時、(がんの)緩和ケアに有効とされていたのであろうか?

皮膚のほてりに対して、すりおろしたきゅうりをパックのように塗ったり、きゅうりのスライスを直接当てたり、きゅうりの汁をコットンに染み込ませてほてった部分に塗ったりする。体内からのクールダウン目的に、きゅうりのジュースを飲んだり、きゅうり入りの水(デトックスウォーター:アンチエイジング?)を摂取したりする。

« 前のページに戻る

外来診療の受付時間

交通アクセス

〒510-0958
三重県四日市市小古曽3-5-33
> 詳細はこちら