訃報
ロンドン五輪レスリング48キロ級・金メダリスト・小原日登美さん死去
44歳という若さで残念です。ご冥福をお祈りいたします。
オリンピックの階級にない51キロ級の選手として、世界選手権の金メダル6回獲得。一旦引退したが、2010年に48キロ級で競技に復帰した後、世界選手権で2連覇を果たした。そして、初出場のロンドンオリンピックで金メダルを獲得。
死因は明らかになっていないが、「多嚢胞性卵巣症候群」という病名がネット上で浮上している。フィンランドの大学の研究(患者の病歴に関する追跡調査)によると、心臓血管系疾患による死亡率が67%増加、腫瘍による死亡率が38%増加するなどの結果が出ているが、十分解明されていない。
少し予後を調べてみると、長期的には、虚血性心疾患・脳血管障害のリスクがやや上昇(ただし、年齢・体重・糖尿病の有無により大きく異なる)。また、子宮内膜増殖症・子宮体がんのリスクが上昇。
世界選手権とオリンピックの種目(階級も含む)が一致していないなかで、見事一発金メダル。悲運の小原日登美さんだけは、特別応援した覚えがある。