百人一首の第5歌
奥山に
もみぢ踏み分け
鳴く鹿の
声聞く時ぞ
秋はかなしき
猿丸大夫(さるまるだゆう)が、今から1100年以上も昔に水沢もみじ谷で詠んだと言われている。ちなみに、猿丸大夫は伝説の歌人で、三十六歌仙の一人。諸説あるが、実際には不明。古今集では、「詠み人知らず」として紹介されている。
百人一首に詠まれている紅葉の名所「水沢もみじ谷」。水沢といえば、何といっても茶葉の生産が盛んな場所ですよね。鈴鹿山脈の宮妻峡手前にあり、そこから眺める景色はえもいわれぬ美しさです。
「人里離れた奥山で、散り敷かれた紅葉を踏み分けながら、雄鹿が雌鹿を恋しいと鳴く声を聞くときこそ、ますます秋は悲しいものに感じる」・・・なんて内容なんだろうかなあ。