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漢方の話 「今の小生」

心脾両虚(しんぴりょうきょ)

 心配事が頭に浮かんで眠れない、不安、動悸、悪夢をみる、眠りが浅い、食欲がない、軟便のときがある。普段から心配性でいろいろ気になってしまう。

 そんな場合、「体が疲れやすいので、心や脾を補う漢方薬がおすすめ」という。代表処方として、加味帰脾湯(かみきひとう)、帰脾湯(きひとう)、酸棗仁湯(さんそうにんとう)がいいだろう。

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 ちょっと詳しく説明すると・・・、心脾両虚(しんぴりょうきょ)は、「心」と「脾」の両方の機能が低下した状態を指す。

各部位の役割(漢方医学)

心(しん):
  血液循環や精神活動を司る。
  心血虚が起こると、精神の不調(不眠や不安感など)が現れやすくなる。

脾(ひ):
  消化吸収を司り、気・血の生成に関与。
  脾気虚が起こると、消化機能の低下や疲労感が生じやすくなる。

心脾両虚の主な原因:
 慢性的な疲労やストレス
 長期の食生活の乱れや消化機能低下
 過労や精神的緊張

 心脾両虚は、精神・神経症状(不眠や不安、健忘)と消化器系を中心とした身体症状(食欲不振、疲労感など)が同時にみられる点が特徴。「気血の不足」が根本なので、漢方処方や生活改善で心脾をバランスよく補うことを目指す。

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