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海外の認知症事情

 この本を購入して読んだ。

 全米病院ランキング「老年医学部門」5年連続1位(U.S.News)の病院で診療にあたる山田悠史医師の著作。その差は、はっきりと白黒分かれるものではなく、「認知症になりやすい⇔なりにくい」のグラデーションであると説く。 

 「認知症予防&治療の易しくて信頼できるバイブル」という。

 「安くてシンプル」ということもわかるという。

 軽症の人も含めたら、日本では65歳以上の4人に1人が認知症になる現代。

 しかし、認知症になってしまう人がいる一方、80~90代でも認知症にならずに元気な人はたくさんいるのは事実。

「部屋の換気をしない」「晩酌は缶ビール2本以上」「家から出ないで座っている」「一人暮らしをしている」「塩分大好き」……これ全部、認知症になる確率が高い生活習慣だって。こうした生活習慣が、前者と後者を分けている可能性が高いと。

 脳にいい生活習慣を日々取り入れ、よくない習慣は手放し、そのグラデーションを「認知症になりにくい」ほうに寄せていく方法を、科学的根拠を元にわかりやすく伝えてくれる。

 また、認知症の予防や治療で本当に必要なことは、「エビデンスをすり替えた宣伝で引きつけるサプリ」や「自由診療の高い検査」などはだいたい必要ないと力説する。

「長生きしても、認知症にだけはなりたくない」「このままだと親が認知症になるんじゃないか」「認知症だと診断されたけれど、どうしたらいいのか……」・・・そんな不安を抱えるあなたにぜひ読んでもらいたいそうです。

 最後に、日本認知症予防学会の専門医である小生。いい勉強になったことを感謝しています。🙏

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