医療における「マルチスキル化(多能工化)」
二刀流?多刀流?
看護師や技師、事務スタッフなどが従来の専門業務だけでなく、複数の業務や役割を担えるよう幅広いスキルを身に付けて活躍することを指す。
マルチスキル化の概要
マルチスキル化は、もともと製造業で注目された仕組みで、医療現場でも人材不足や業務の効率化、サービス品質向上のために非常に重要視される。
例えば、看護師が外来看護に加えて医療事務や患者対応を兼ねたり、臨床検査技師が複数分野の検査に対応するなど、多様なスキルを持った人材育成が進められている。
メリット
業務の効率化:一人が幅広い業務をこなせることで、チーム内の連携がスムーズになり、無駄や手戻りが減る。
人材不足への対応:急な欠員や繁忙期でも他のスタッフが業務をカバーできるので、現場が回りやすくなる。
視野の広がり・成長:複数の業務を経験することで、自分の強みを発見したり、チーム全体を俯瞰できる力が身につく。
デメリット・注意点
負担の増加:業務範囲が広がるため、一人にかかる負担が増えたりモチベーション低下につながるおそれがある。
専門性の低下:何でも対応できる半面、それぞれの専門性が薄れるリスクを伴う。
医療現場での推進ポイント
必要なスキルや役割をはっきりさせて教育を行うこと。スキルマップ(スタッフが何のスキルを持っているか一目で分かる一覧表)を活用することで、役割分担や人員配置を最適化する取り組みが有効。
まとめ
医療現場のマルチスキル化は、「一人で複数の役割を担えるようになること」を意味し、人手不足や急患対応などさまざまな場面で現場を助けている。一方、導入の際は、負担や専門性に配慮しつつ、教育や分担を工夫していくことが大切である。
一般的に、オールマイティーやオールラウンドプレーヤーと言うのでしょうけど。
サッカーいうとリベロ。野球でいうと二刀流。カッコいいけど、あきらかに負担を否めないでしょう。
かつて、これを推奨した経営者がいた。いいところもあるのは確かだけど・・・。










