二重被爆者
かつて耳にしたことがある。
確か、2回被爆した男性。広島で被爆し、長崎に逃げていたらまた被爆。
同じような人が存在した。その記事を見かけた。
・・・当時14歳だった福井絹代さん(現在94歳:青森在住)は、広島で2歳下の弟と被爆し、3日後、親戚を頼り避難した長崎で入市被爆した。1945年8月6日、爆心地から約1.8キロの自宅にいた。中庭に出ようとした瞬間、「ピカーっと光って2階建ての家の下敷きになった」。そんなさなか、無料で汽車に乗れることを知った。「今動かないと暮らしていけない」。父方の親戚を頼ろうと、出身地の長崎へ行く決断をした。ところが、同9日午後。到着した長崎市内では、線路伝いに多くの人や馬が倒れて死んでいた。「とにかく、隙間なく人が倒れていた」。謝りながら人や馬の上を歩いた。・・・
不運が重なる残酷な状況。想像を絶する。酷過ぎる。
核の平和利用だけを切望する。