中学3年生
甘酸っぱい初恋の中学2年生は過ぎ去った。
独学ピアノ伴奏という奇跡は過去の事実となった。
彼女はいない。しかし、小生は心身ともに成長した。
この頃、音楽の授業で「さらば青春」を歌った。
歌詞に敏感になっていた。「僕は呼びかけはしない 遠くすぎ去るものに・・・」
小生を慰めるために、独学伴奏を断行した。辛うじてできるようになった。
さらば青春(中3)
僕は呼びかけはしない
遠くすぎ去るものに
僕は呼びかけはしない
かたわらを行くものさえ
見るがいい黒い水が
抱き込むように流れてく
少女よ泣くのはお止め
風も木も川も土も
みんなみんな
たわむれの口笛を吹く
僕は呼びかけはしない
遠くすぎ去るものに
僕は呼びかけはしない
かたわらを行くものさえ
見るがいい黒い犬が
えものさがしてかけて行く
少女よ泣くのはお止め
空も海も月も星も
みんなみんな
うつろな輝きだ
ラララ…
うつろな輝きを放ち、高校受験に挑んだ。
灰色の青春。修学旅行中も寂しい気持ちが付きまとった。