ムーンボウ(moonbow)
日本語で「月虹(げっこう)」とも呼ばれる月光によってできる虹。
太陽の虹と同じ原理で生じる。ただし、光源が「太陽」ではなく「月」。
ムーンボウのしくみ
虹は、水滴の中で光が屈折・反射・再屈折することで生じる。
ムーンボウも同様の原理で、月光が雨粒や霧の中で屈折・反射して現れる。
ただし、月光は太陽光の約 1/400,000 の明るさしかないため、非常に淡く、肉眼では白っぽく見えることが多い。
カメラで長時間露光をすると、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫といった色がはっきりと写ることもある。
観察できる条件
ムーンボウはとても珍しい現象で、以下の条件が重なる必要がある。
①満月またはそれに近い明るい月が出ている。
②夜空が暗く、街灯などが少ない場所である。
③月が低い位置(地平線から40度以下)にある。
④観察者の反対側(背を向けた方向)に小雨や霧がある。
⑤空気中に水滴のサイズが適度(霧雨くらい)で、光を散乱させすぎない。
なかなか見られないことになるね。いつかその機会があることを祈る。










