ピエロとは?
脇役ながら、実は言いたいことが言える(シェークスピアのリア王より)。
いじめられない(太宰治の人間失格より)。
主役の影にひっそり立つくせに、セリフだけは誰よりも核心を突く――それがピエロ。
リア王では真実を笑いに包んで投げつけ、太宰の世界ではなぜか誰にも殴られない特権階級。
涙を塗りつぶした顔で、観客よりもよく見えているのに、「ただの道化ですから」と逃げ道まで持っている。
結局いちばん自由なのは、王でも主人公でもなく、責任を負わないピエロなのかもしれませんね。
笑いの仮面さえあれば、どんな残酷な真実も安全に言えてしまう――なんとも便利な身分です。










