コロナ禍を振り返る③
尾身 茂(著)の「1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録」
コロナ国内侵入の初期。状況の混乱に専門家として対応。忙殺された政府を、ある意味、救世主的に水面下で準備している。
用意周到な専門家集団。しかし、データが足りない。発信しなければならない立場。
専門家同士の衝突など、会議内の裏舞台が赤裸々に描かれている。
医師は技官。官僚も技官。国家試験に合格した立場。国家に認められた存在。
政治家は国民によって国政選挙で公式に選ばれた存在。国家の政策を決定できる立場にある。
立場の違い。しかし、専門家集団も鵜呑みにはできないというプライド。
ちなみに、国の分科会は分野ごとの会議であり、国家の要請に対する諮問機関である。
小生、かつて事務局として分科会に参加経験がある。専門家の重鎮が参集しており、厳かな雰囲気をひしひしと感じとった。
最高決定会議であるわけで。