もう見たくない夢
突然、母校の大学病院に戻ることになった。しかし、暗い気分が付きまとっていた。
懐かしさを感じつつ、不安ながらに大学病院内を歩いていると、同級生T先生が教授になっており、廊下中央で笑顔で迎えてくれた。「よー、齋藤」って感じ。
また、同級生I先生が教授になっており、階段付近で笑顔で手を振ってくれた。「齋藤君~」って感じ。
ところが、その二人の先生を除いて、すれ違うすべての職員に無視された。何とも冷たい歓迎であった。暗雲立ち込める雰囲気であった。
小生の深層心理はいかに?
旧友二人(部活も同じ)は出世して立派になっている。
羨ましいけど、順当であったと思う。
そして、学生時代から小生にすごく優しかった。
一方、誰もが小生を相手にしてくれない理由がわからない。しかし、そもそも入局していた医局に当初から歓迎されていなかったのだろう。受けた扱いが心的外傷につながったのかもしれない。だから、心の奥底でいつまでも引き摺っているのだろう。
永遠に弱者かつ敗者・・・。小生はこれを受け入れている。もう忘れよう。あの過去を。