「太平洋戦争」とかけて、孫子・諸葛孔明・黒田官兵衛の「判断」と解く。そのこころは?──「勝てぬ戦は、そもそもせぬ」
解説:
孫子曰く:「百戦百勝は善の善なる者にあらず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり(戦わずして勝つが最上)」
孔明(諸葛亮)も、用兵に際しては慎重を極め、兵站や民心を常に重視した。
黒田官兵衛(如水)は、関ヶ原の戦いに際しても「天下を取る好機」と冷静に見極めた戦略家で、「無駄な戦は避けよ」と考えた。
一方、太平洋戦争開戦時の日本の判断は、情勢や物量、持久力に対する冷静な分析を欠いていたという歴史的批判がある。
したがって、孫子や孔明、官兵衛のような戦略家であれば、「勝ち目の薄い戦はそもそもしない」という判断をしただろう。