医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

行動経済学のナッジ(Nudge)

人々の意思決定をより良い方向へ導くための手法とされていますが・・・。
しかしですよ、悪用されると意図しない方向に誘導される危険性があるんです。

  1. ケンブリッジ・アナリティカ事件(2018年)
    英国の選挙コンサルティング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」がフェイスブックの個人データを不正に収集して政治キャンペーンに利用した事件。ユーザーの心理データを分析して投票行動を操作したという。
    ナッジが個人の自由な意思決定を阻害する危険性を示した典型例とされる。
  2. 「ダーク・パターン(Dark Patterns)」による消費者誘導
    ユーザーが望まない選択をするように誘導するデザイン手法らしい。
    退会や解約がしづらいよう工夫されている。
    ナッジを企業が悪用して利益を得る典型的ケースとされる。
  3. 中国の「社会信用システム」による行動操作
    社会信用システムを導入して、個人の行動をスコア化している。
    スコアが低いと飛行機や高速鉄道の利用が制限されるなどのペナルティが発生するそうです。
    望ましい行動をするよう市民を間接的に強制しているようです。
    SNSの監視を強化し、政府批判を控えさせる心理的誘導でしょう。
    不適切な行動(ローン未払いや交通違反など)をした人を「見せしめ」にすることで他者の行動変容を促進しているようです。
    ナッジを国家レベルで悪用した例と言えるでしょう。

うまく誘導されて損しないようにしたいものですね。
性善説があるから、難しいなあ。

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