医療法人社団 山中胃腸科病院【公式ホームページ】

秋丸機関(あきまるきかん)

 1939年9月、ノモンハン事件や第二次世界大戦の勃発を背景に、日本の陸軍省経理局内に設立された経済研究組織。正式名称は「陸軍省戦争経済研究班」。であり、秋丸次朗中佐(のちに大佐)が主導したため、「秋丸機関」と呼ばれる。

 この機関は、各国の経済力を詳細に分析するため、経済学者や官僚など一流の知識人を集め、主に日米開戦など大規模な戦争が経済的に可能かどうかを科学的に調査・報告した。その結果、英米との戦争には勝算がないという結論の報告書をまとめたものの、この報告は上層部に握り潰され、無視されたとされている。

なぞかけ①:
「秋丸機関とかけて、優秀な部下に耳を傾けない上司と解く。そのこころは?」
→「どちらも、正しい分析や意見が無視され、結局大きな失敗につながるでしょう。」

 秋丸機関は、鋭い分析に基づく重要な報告を出したにもかかわらず、当時の上層部がその報告に耳を傾けなかったため、日米開戦という破局的な選択がなされてしまった。これは、優秀な部下の意見を聞かない上司が大きな失敗を招く構図と重なる。

 そこで、現代の日本で進む病院の赤字化――つまり、医療現場の現実的な不安・問題点について、経営層や政治の現場が十分に耳を傾けないまま改善策を見失いつつある状況は、「秋丸機関のなぞかけ」と見事に重なる。

なぞかけ②:
「病院の赤字化とかけて、秋丸機関の報告書と解く。そのこころは?」
→「どちらも、現場からの切実な警告やデータが上層部に無視され、やがて取り返しのつかない結果を招くでしょう。」

 現場の医療従事者の声や、経営データをもとにした専門家の警告を活かさず、見たくない現実から目をそらしている限り、病院はじわじわと赤字に沈み、社会全体の健康や安心が損なわれる――まさに戦前日本の悲劇と、今の医療現場の危うさがリンクしている。

 この皮肉には、「同じ過ちを繰り返すのか」という痛烈な批判がこもっている。

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