猿神退治(さるがみたいじ)
(https://www.youtube.com/watch?v=-UJE_Mpejkg)
まんが日本昔ばなし。
悪行甚だしい猿神(謎の化け物)とそれを知恵と力を駆使して退治する若者(旅の僧侶)の物語。
あらすじ:
昔ある村に、遠州見付天神(猿神)に恐ろしい化け物がいて、村人を苦しめていた。
田や畑を荒らし回り、村人たちは飢餓に苦しんでいた。
秋祭りの祭祀日に恒例の人身御供があった。
白羽の矢が刺さった家の娘を差し出さなければならないという恐ろしい祭礼が。
日照りが続かず、来年の豊作を祈っている以上、村人たちはこれを恐れ、どうすることもできなかった。(弱みに付け込んだ化け物は、村人の心情をあざ笑うがごとく・・・)
そんな中、ある若者(旅の僧侶:一実坊弁存)がその村を訪れた。
村人に事情を聞いたところ、これは神の仕業としてはおかしいと疑って、その正体を暴くために調べてみることにした。
娘の入った棺が供えられた後、弁存は隠れてその一部始終を観察した。
突然、猿神(化け物)が出現して踊り狂いだした。「早太郎に 知らすなよ 信州信濃の光前寺・・・(信州信濃の光前寺の早太郎は来ないだろうな、このことばかりは早太郎に知らせるな)」という不気味な唄が聞こえてくる。
この時、猿神が信州信濃の早太郎を恐れているという手がかりを得た。
弁存は、騙した猿神を成敗するべく、早太郎を探しに信州に向かった。なかなか見つからなかったが、ようやく光前寺に到着。実は、早太郎は人間でなく、(普通の犬でなく)山犬の子であることが判明。
(事情を悟った)早太郎は素直にやってきてくれた。光前寺の和尚も同意してくれた。
(娘の身代わりになった)早太郎を棺に入れて、猿神を退治してもらった。なんと、猿神は老いたヒヒであった。
このヒヒに騙され続けた村人たちは大喜びした。それ以来、村は平和を取り戻したという。
(早太郎は、光前寺に帰還した。到着と同時に息を引きとったという。)