イギリス
(https://www.youtube.com/watch?v=wIBtWyKj-vA)
ドヴォルザーク作曲(1889年)の「交響曲第8番 ト長調 作品88」は、明るく親しみやすい旋律が特徴。「イギリス」という愛称あり。音楽的にいうと、チェコの民族色が強く、のどかで牧歌的な雰囲気が漂う。
一般的に、知名度は少ないものの、親しみやすいメロディと抒情的な表現が評価され、演奏機会も多い。第3楽章は優雅なワルツ風。第4楽章は華やかな展開が魅力的。
小生の記憶では、小学校の昼休みに流れていた。第3楽章。たぶん、その明るく穏やかな雰囲気が放送にぴったりだったからかもしれない。しかし、なぜか寂しさも漂う。
さて、「交響曲第8番」第3楽章は、優雅さと郷愁を兼ね備えた美しい音楽とされるが、単なる舞曲ではなく、深みのある叙情性を表現している。
冒頭、静かに紡がれる弦楽器の旋律は、どこか夢見るような雰囲気を漂わせる。優しく揺れるリズムが、まるで風にそよぐ木々の葉のように軽やかに響き渡る。しかし、次第に音楽は情熱を帯び、広がりを見せる。木管楽器が繊細な装飾を加えながら、旋律を彩り、まるで遠い昔の記憶が鮮やかによみがえるかのような感覚を呼び起こす。
(https://www.youtube.com/watch?v=RLMe7WwVORI&t=10s)